17歳からのメッセージReport2015

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1317歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧銀賞金賞像することが大好きです。そんな気持ちを昇華させて私はデザインの道を歩みたいと考えました。「どうすればみんなにウケるだろう?」「どうすれば周りのデザインと差がつくだろう?」そうやって考えることの根底にあるのは究極の構ってちゃん精神です。自分が素晴らしいデザインをして、消費者の心を動かして、世の中に新しい流れが出来るのを眺めるのは何て気持ちの良いことなのでしょう。私は美術の道を歩みたくて、両親や先生を説得しました。説得は私が毎日泣くほど大変でした。今でも最後まで理解してくれなかった先生を憎々しく思うほどです。そんな自分を乗り越えて、今胸を張って美術系の大学受験に挑んでいます。もし、私が受験に成功して、そのうち大人になっても、心の中にあるものは昔から変わらないのだと思います。きっとそれが私が絵を描き続け、生きてきた理由だからです。「昔」と「将来」を繋げているだろう私から伝えます。自分が楽しいと思うことを忘れないでください。博多女子高等学校(福岡県)山下彩香さん鏡になりたくない「私だけの世界はあるのか?」小さな頃から絵を描いてきたが、高校三年生になった今でも私だけの考える世界があるのかがわからない。人の前に出た私のカンバスに付く名前は、映した鏡。誰の顔も見ていないのに、私は知らない誰かを映していると言う。私は絵を描くのが好きだ。だが他人の言う、映し鏡を気にしていると私の中にあるはずの世界が本当に誰かを映して生まれた世界みたいだ。それから私は「似ている。」と言われると、凄く胸が締めつけられる。終わりのない暗く深い海にゆっくり、ゆっくり溺れていくようだ。いっそ魚になってしまえれば良いのだけど…私の中にあるプライドがそれを許さなかった。私は人間だ。魚でも、鏡でもない、自分の考えを持ち大切な物を持っている人間だ。私は人を映す鏡じゃない。私のカンバスを鏡と言えないようなすてきな色で、バカにしてきた人をぎゃふんと言わせたい。絵の世界に大切なのは、自分を愛する事と少しの時間さえあれば自然と自分の世界が生まれ、鏡の見本になるだろう。どちらかと言うと私は鏡より、映される物になりたい。私のカンバスが深海でもわかるような、美しく輝く一匹の魚になるように、一生努力をして生き続けたい。そう考えると、ばしゃりと水面からあがり、やっと息が出来たような、そんな気がした。長崎県立佐世保商業高等学校(長崎県)広瀬桂華さん心の変化皆さんは今まで国の違う外国人の方を見かけたら、どんな事を感じてきましたか。言葉が違う、外見が違う、文化が違うなど日本と外国との違いを一度は感じた事があると思います。私はその事を身近で感じてきました。私の母は日本の人ではありません。小さい頃はその事を気にする事なく過ごしてきました。ですが物心がついてくると、カタコトの日本語で喋る母と人前で話すのが恥ずかしくて適当に返事を返したり、聞いてなかったふりをして母を困らせていました。反抗期の時期には日本語の意味がわからず何度も聞き返してくる事にイライラして怒鳴ったり、宿題もせずテレビばかり見ていた事を怒られ「そんなカタコトで話されてもわからんし。」と心にも思ってない事をその場の流れで言ってしまい後から後悔した事もありました。私は母に「なんで文化とか言葉とか違う日本に来ようと思ったと?」と質問した事があります。すると母は「ちょっと冒険してみたかったけんかな。」と答えてくれました。母は中国の人です。しかし、外見や心は日本の人とかわりません。また、何もわからない所に一人で来て違う文化や言葉を一から学んだ母はとてもすごいと思います。「つらい事や苦労を乗り越えたからこそ今がとても幸せに感じると。」母が言ったのを覚えています。これからは母のように大きな事に挑戦し、一番幸せな時を味わってみたいと思いました。長崎県立佐世保商業高等学校(長崎県)松永智美さんもじ文字突然ですが質問です。文字の大きさと性格は関係あるのでしょうか。それとも無関係なのでしょうか。「いきなり何を?くだらない」と思われたかもしれません。ですが、こうして書く機会を頂けたのでもう少しだけお付き合いください。「文字小さいね。」その言葉を初めて言われたのは中学生の頃でした。そうかな?と軽く受け流し、全く気にしていませんでした。しかし、何度も言われ続け、ある日、家族から「もっと字を大きく書かないと、相手の人が困るんだぞ。」と言われたことがきっかけで、変えた方がいいのかな?と真剣に考えるようになりました。昔から字が小さかったわけではありません。小学生の頃は大きく、バランスもあまり気にすることなく堂々としていました。ただ汚かっただけと言われてしまえばそれまでですが。中学に上がると、お転てん婆ばだった自分も周りの目を気にし、気が小さくなってしまいました。元々好きだった読書にさらにのめり込み、今では外に出ることもほとんど無くなりました。私は変わりたい。気が小さいことが原因で文字が小さくなってしまったのかは定かではありませんが、自分に出来ることから始め、少しずつ、ほんの少しずつでもいいので変わっていきたいです。もっと積極的に行動していくことの出来る自分になるために、今日から文字を大きく書くことをここに誓います。熊本学園大学付属高等学校(熊本県)田中綾香さんハロー、新世界「将来の夢!だいとーりょー」これは、私が保育園の卒園文集に書いたものだ。一体どこで覚えたのだか。ちなみに、「どこの国の?」と母に尋ねられたとき、「世界の!」と、はつらつと言ったことは自分でもしっかりと覚えている。