17歳からのメッセージReport2015

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30 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞学校特別賞応募参加高校一覧奨励賞たまに見かける。それだけが全てではないのに、私達にはそのような印象ばかりしか残らない。私が上海に来て間もない頃、家族で地下鉄に乗った。車内は人で溢れており、八つ下の妹が座れるような場所もなかった。そんな時、近くにいたお姉さんが「どうぞ。」と席を譲ってくれたのだ。日本でもよくある話だろう。中国でもお年寄りや子供に対する思いやりは、日本と同じくらいあるのだ。中国と日本は同じ立場であり、そこに違いはない。よって中国を小馬鹿にしたり、変に思ったりするのは間違っていると思う。私は絵を描くことが好きだ。だから広告などを通して世界に日本のことや、中国の良いところなどを発信していけたらいいなと思う。上海日本人学校高等部(中国)三沢絵美子さん食わず嫌い。嫌というほどやってから「やめたい。」と言う人と、まだやり始めてもいないのに「やめたい。」と言う人がいる。これは、今の私と以前の私である。私は、上海に八年間住んでいる。十七歳の私にとって上海は今までの人生の半分を過ごした場所であり、第二のふるさとである。はじめてこの場所に来たとき、周りの人がみんな怒っているように見えて、とても怖かった。一週間もしないうちに帰りたいと思ったが、それでもここに居続けた。言葉がわかるようになると、友達が増えて、不思議と毎日が楽しくなっていったのだ。あるとき、大きな反日デモが起きた。人々は、相手の国のことをよく知らないにも関わらず、お互いに悪口を言い合った。両国の人々や文化と接する機会をたくさん与えられてきた私にとって、それはとても悲しいことだった。人に良いところと悪いところがあるように、国にもある。きっと国の良し悪しというよりも、文化の違いだろう。他国の文化を理解するために必要なものは三つだけだと思う。笑顔、思いやり、そして言語力だ。相手の言語を身に付けたとき、はじめて相手の気持ちや文化を本当に理解できるはずだ。来てすぐに帰りたいと思ったけれど、八年経った今、ずっとここに居続けて良かったと思っている。それは、嫌だったことが何十倍もの良いこととなって返ってきたからだ。今では、ここ、上海が大好きだ。今、これだけは言いたい!(自由課題)3テーマ武蔵野女子学院高等学校(東京都)小林佳菜さん「KYと自己主張のバランス」私は、「KY」が分からなかった。みんなで「そうだ、そうだ。」と言っている中で、「それは違うんじゃない?」と叫んでしまう。その度に、「あなたは『KY』だね。」と言われる。私は、幼児期から小学校低学年までカリフォルニア州で育った。幼稚園も小学校も現地校だったので、同級生はアメリカ人だったが、沢山友達ができた。毎年クリスマスは巨大なクリスマス・ツリーの下にあふれる程のプレゼントが集まって、とても楽しかった。小学校では、show&tellというプレゼンテーションの授業があり、私も何の話をするか、一生懸命考えたのを覚えている。小学校三年生の時に帰国し、日本の小学校に転入した。日本の小学校での授業はとても静かで驚いた。はっきりと自分の意見を言う人がいなかった。だから、しっかりと自己主張する私は、クラスの中で浮いてしまい、孤立してしまった。そしてそれは、高一になった今でも続いているような気がする。最近になって私は「KY」の意味が少し分かってきた。お互いに対する気配りから生まれた言葉である。しかし、「KY」にならないことばかり重視すると自分のしたいことができなくなる。「KY」と自己主張のバランスをとりながら、気配りが必要な時は気配りをし、自己主張の必要な時は自己主張をしていきたい。少し「KY」な位が丁度いいと思う。石川県立金沢中央高等学校(石川県)朝倉柚那さん心の支えになっている人私の心の支えになっている人についてお話しようと思います。私の心の支えになっているのは昨年の11月から付き合ってる人です。まだ付き合って7ヶ月しか経ってないけど、私が誰よりも大好きで1番信用してる人です。私は自傷癖があって、その事について責めて来ないし、私の事を考えて少しずつで良いからやめる様にしろって言ってくれるし、中々やめる事が出来なくても、責めては来ないし良い彼氏を持ったな、と思いました。この間も親とケンカして家を出てった時も、心配してLⅠNE送って来てくれたし、何より怒ってくれたのがその時の私にとって1番嬉しかったです。この7ヶ月間で沢山ケンカしました。ほとんど私の自傷癖や自意識過剰の事で、です。多少もう呆れてきてるみたいですが、それでもいつも私が病んでたらいつも心配してくれる良い奴です。でも私のせいで元は普通だったのに迷惑や心配をかけすぎたせいで病む方向に行ってるので、そういう時は私が助けてあげれたら良いなと思います。それと、こいつ周りの人からも私のせいで病んで来てる、別れた方が良いって言われてたらしくて、それでも周りの意見に流されず、ずっとそばに居てくれて、改めて大事にしてくれてるんだなと分かった時は本当嬉しかったです。本当こいつ何だかんだ文句言いつつも、そばに居てくれるし、他にここまで良い奴は居ないだろな、と思いました。いつも沢山迷惑かけてごめんね、それからいつもそばに居てくれてありがとう。これからもまた沢山迷惑かけるだろうけどその時はごめんね。誰よりも大好きです。長々となりましたが、これで私の心の支えになっている人のお話を終わります。