17歳からのメッセージReport2015

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17歳からのメッセージReport2015

3717歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞学校特別賞応募参加高校一覧奨励賞和歌山県立笠田高等学校(和歌山県)本多侑樹さん心をつぶさないでこれは、僕の過去作文です。僕は小学校、中学校の頃にいじめにあいました。いじめにあった理由は、いじめられているG君と友達になったためです。元々、僕は暗い人柄ではなかったのですがG君と友達になり僕もいじめにあい、僕は次第に暗くなっていきました。ですが僕は、G君と仲良く遊び続けました。そして、中学に入るとG君は別の学校へ入学し、僕は1人になりました。僕は、これから楽しい学校生活を、送ろうと思いました。ですが、現実は上手にいかず、仲間外れにされたり悪口を言われたり小学校からのいじめが続き、僕はとうとう人と話すのが怖くなり誰とも話せなくなりました。心も持たなくなり、痛みを感じなくなったり、何度も死にたいと思いました。ですが、そんな僕をいつも支えてくれたのが家族でした。家族は絶対的に信じあえる存在です。親は僕のために何度も学校に話しにいったり、僕が苦しんでいると弟も涙を流していました。そして、僕は、少人数の学校へいき、僕は人との付き合い方や友達のありがたさなど色々と学びました。今、僕は大切な友達もでき毎日笑ってとても楽しいです。いじめは、人の心をつぶし、命までも奪うことがある行為です。なぜいじめというものがあるのでしょうか。皆さんはいじめられている子がいたらどうしますか。たとえ、自分もいじめられるようになる可能性があってもその子を助けますか。僕は、そんな子を絶対に見捨てません。鳥取県立鳥取商業高等学校(鳥取県)灘美衣奈さん自分が笑顔でいれるわけ私はよく「ずっと笑ってるよね。」と言われる。自分では意識していないが、友達によると、どんな時でも笑顔でいるらしい。私はそう言われることが悩みだった。なぜなら、周りからは「ヘラヘラしてる。」「ふざけてるようにしか見えない。」と言われるからだ。なぜか馬鹿にされているような気がしたし、どんなに真面目にしていても笑顔でいるだけで、そういう風に思われているということが嫌で悔しかった。だから私は笑顔にならないように気をつけてみた。友達と話す時。みんなでご飯を食べる時。部活動をする時。しかしとても過ごしづらかった。友達の話はおもしろいし、ご飯を食べる時も部活の時間も楽しい。笑わずに過ごすなんてとても無理があった。そこで私は思った。自分がいつも笑顔でいれるのは、毎日を楽しんでいるからなんじゃないか。それなら仕方がない。だって楽しいのだから。楽しい時に笑わない人などいないのだから。こうして私の小さな悩みは解決した。そしてもっと笑うようになった。友達からは「顔がうるさい。」と言われるようになった。どれだけ爆笑しているんだと思うが、そう言われるたびに「ああ、今を楽しんでいるな。」と感じるようになった。私はよく「ずっと笑ってるよね。」と言われる。しかし、次また言われたら、おもいっきり笑顔で「だって楽しいんだもん。」と素直に答えてみようと思う。鳥取県立鳥取商業高等学校(鳥取県)西尾百加さん縁の下の力持ち私が通う学校には、ビジネス体験実習という行事がある。それは生徒一人一人が企業に行き、実際の職場を学ぶことだ。私は、華やかなホテルの雰囲気に憧れ、第一希望にしたのだが、現状はそんなにあまくはなかった。一日目、客室清掃から始まった。ベッドメイキング、バスルーム、机。掃除するところは山ほどある。それを平均六十歳の方達が毎日やっているのだ。それも一部屋に三十分もかけてはならない。私は驚いた。大変ではあるが、部屋をきれいにすることは気持ちが良かった。二日目、一日目と同様に客室清掃に向かった。すると昨日あんなに苦労して掃除した部屋はおもかげも残さず乱れていた。そこで私は思った。あんなに苦労して掃除した部屋はたった一日で汚されるという繰り返しなのに、どうして一生懸命この仕事に取り組めるのだろうか、と。その答えは私を指導して下さった方の言葉にあった。「客室は商品。」お客様はお金を払って部屋を買うのだ。だから髪の毛一本も残してはいけない。私はこの体験を通して思った。フロントで接客している人は、他人には輝いて見えるだろう。しかし、人目にふれなくても輝いている人はたくさんいるのだ。世の中にはたくさんの仕事がある。輝いている人がいれば、もちろんその人を支えている人がいる。こうやって職場は作られているのだろう。私も縁の下の力持ちのようなすてきな大人になりたいと思った。岡山県立岡山南高等学校(岡山県)田村梨聖さん無題私は涙を流した。小さい頃から動物が大好きだった私は動物への暴力や殺処分に関するニュースは許せなかった。外国ではペットショップなど一切無いという国がある。その国ではペットを飼いたいならば保健所から引き取るというのが当たり前だという。これについて私は本当にすばらしいと思った。日本ではペットショップはあって当たり前になっている。けれどよく考えると命に値段をつけて売るというのはおかしいことではないだろうか。将来、保健所などで傷ついた動物を助ける仕事につきたい。本当にそう思っている。けれど今の日本にはそういう仕事は無い。助けたいと思っても助けられない現実が私にとって一番辛い。高校生の私一人が何かしようと思っても大きな活動にすることはできない。もっともっと一人一人が動物に対して興味をもってもらいたい。そして今の現実を知ってもらいたい。インターネットなどで保健所に関して調べると、見ることのできないくらい本当に辛い現実がある。一匹でも二匹でも少しでも多くの動物を救えるようになりたいと私は思っている。