17歳からのメッセージReport2015

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17歳からのメッセージReport2015

06 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧グランプリ06 17歳からのメッセージ私の愛用している創作小説サイトに、ある質問が載っていた。「あなたはナゼ小説を書くの?」私は昔から本を読むのが好きだった。本を読むたびに私の世界は色で、言葉で、想いで、願いであふれた。そのたびに私は心をわくわくときめかせるのだ。そうしたときめきを何千冊の世界の分だけ感じていると、いつしか「私も自分で世界を作りたい」と思いだしていた。それが小説を書き始めたキッカケ。書き始めたのはいいけれど、文をうまく表現できていなかったり、あまりにも夢を見すぎた話が多かったりした。それでも私は書いた。私は体が不自由だ。普通ではない。だから小説を書いた。形のない自由を手に入れるために。小説の中で私は普通に歩ける。忌々しい病もない。普通の自由を手に入れてスポーツをしたり恋愛したり。小説を書いてその世界に入りこんでいるこの時間が大好き。忌々しい病や不自由から救われるような夢を見る。夢でも幸せだから私はいいと思っている。小説を読むことに、書くことに陶酔していたとしても、幸せだから。「あなたはナゼ小説を書くの?」この質問に対する答え。それは今持つ少ない言葉で私の世界を創り、その世界で自由や夢を見る。誰に向けてではない。私のために書いているのだ。何がなんだか分からない。何でみんなそんなにスラスラと答えが出るの?「将来の夢を書きなさい」「進学か就職かを選びなさい」定期的にこの難題なプリントが私の元へやってくる。本気で真面目に考える。進学して何か学ぶか。何を学ぶ?やりがいのある職業に就くか。やりがい?そもそも夢って何だろう。今、やりたい事が見つかっていない私はダメなのか。深く深く考える。考えれば考える程分からなくなる。「考えすぎだよ。」って友達は言う。でもプリントの提出期限はどんどんせまってくる。私は元々ゆっくり考えるタイプなんだ。もう少し待って欲しい。また今回も「その他」に丸をして提出する。そして心がモヤモヤする日々が始まる。ふざけてなどいない。毎日毎日、必死で部活に汗を流す。夜遅くまでトレーニングを続け、体調が悪かろうが、身体が故障しようが、毎日クタクタになるまで練習に励む。勉強だって頑張ってそこそこ良い成績を収める。なかなかやるなと自分でも思う。ただ将来のことになると筆が止まる。まだ17歳。高校生活はあっという間かもしれない。焦ってもしょうがないと思う事にした。今、ここで一生懸命向きあっていれば、必ず何かがついてくると信じて。目の前の事をがむしゃらにこなしていけば必ず何かが見つかると信じて。私は今日もモヤモヤしながら必死に今を生きていく!鳥取県立鳥取商業高等学校(鳥取県)星見陽菜さん思春期モヤモヤ(宮崎県)匿名希望私が小説を書く理由今、これだけは言いたい!(自由課題)3テーマ