17歳からのメッセージReport2015

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08 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧金賞るだろうが、中国人を一括りにして悪く言うのは情けない。私は上海に来て、日本人いじめにあったことはない。中国を悪く言う人は中国の一部、マイナス面しか見ていない。中国人の優しさを体験した私は、悪口なんて言えない。日本でグローバル化が進められているのなら、そのような一方的な考え方や批判ばかりすることを止めるべきだ。それぞれの国に良い面があるのだから、それを認め、尊敬すべきだ。たとえ国の仲が悪くても人は仲良くなれる。それがグローバルへの第一歩だと思う。相手の本当の姿を見ることが、グローバル社会に生きることだと、私は上海に来て気づいた。今、これだけは言いたい!(自由課題)3テーマ岐阜聖徳学園高等学校(岐阜県)側島レンさん強く生きてテレビのニュースで、事故で亡くなった少年の母親が、「子どもを返して。」と泣き叫ぶ姿を見た時、僕は胸が締めつけられる思いがした。遺族の「どうして我が子が犠牲にならなければならなかったのか。」という憤りを前に、ただ立ち尽くしていた。その時、祖母が「五十年前、私の弟は大工をしていて、高い所から落ちて亡くなったの。あの時の母も、あんなふうに泣いていたわ。」と言った。衝撃的な事実に、僕は愕然となった。近視だった曾祖母は、戦争中に弱視が進み失明した。孝行息子が心の拠り所だった。だが、彼の死をきっかけに、家族は無力感と喪失感に襲われ、その後十年間は心から笑うことができなかったという。家族とは、それ程大きな存在なのだと改めて気付かされた。ある日、僕は物置で古い将棋盤を見つけた。それは祖母の弟さんが十七歳の時に作った物で、丁寧に作られた脚が特徴的だった。何と五十年以上経った今でも輝きを保っている。自然と涙が流れた。「これを使おう。」僕は、自分自身の身をもって死者を現世に生かすため、祖母と時々将棋をさすことにした。愛する人を失うことは、自分の身を切るより辛いことだと思う。だけど僕は、遺族に「強く生きて。」と言いたい。想像してみよう。やはり死者が望むのは、生者の幸せだと思う。だって離れていても幸せを願ったり、成功を自分のことのように喜んだり、お互いを思いやっているのが家族だから。静岡県立静岡商業高等学校(静岡県)井上一真さんあの人「あなたはチビだ。だけど態度はデカい。」周りの人はみんなそう言うね。確かにそう思うよ。男勝り過ぎるし、ケンカしても勝てる気がしないよ。あなたはよく、俺のことをパシるよね。でも、何かと頼りにされてること知ってるから良いんだけどね。あなたは、突然何かをプレゼントしてくれることがあるね。本当に突然過ぎて反応が薄くなってる俺を見て「いらないならあたしが使うから返して。」と、あなたはよく言ってくるね。本当はすごく喜んでるんだよ。十九歳であなたは、周りの反対を押し切って出産したと聞きました。初めて聞いた時は「どこの不良だよ。」と思ったね。それでも俺はこの世で一番あなたを尊敬しています。反対を押し切ってまで産んで育ててくれてありがとう。よくあなたはテレビを見ている時、名の知れないジャニーズがでていると、俺の方がかっこいいと言うけどそれね、親の欲目。そんなあなたも、もうアラフォーだね。そろそろ新しい相手を見つけてもいいんじゃないかな。俺は良い女だと思うよ。あ、これって息子の欲目ってやつか。大阪府立茨木西高等学校(大阪府)山﨑雄作さんてんぷら今、僕はてんぷらが食べたい、アツアツのあげたてのてんぷらが食べたい。そのてんぷらを、あの黄金色の出汁に、ころもがビチャビチャにならないていどにあさく、くぐらせて、かぶりつきたい。そして出汁にはアクセントに、もみじおろしをとかしていただきたい。僕のこだわりで魚のてんぷらは、塩でいただきたいのだ。ここは、あえて邪道とおもえるような、カレー塩でいただきたい。さつまいものてんぷらは、そのままほおばりたい。甘さが口の中であばれだすからだ。てんぷらをあげる音が聴きたい。「ジュクジュクジュク」なんとおなかをすかせてくる音なのだろうか。今、教室で作文をかいているが、そんなことほっといて、学校の門をとびこえ、にげだし、てんぷらのお店にかけこみたい。そしてたらふくと、てんぷらがたべたい。口の中が油っぽくなったら、一回緑茶で口をリフレッシュさせたら。また、てんぷらをたべだしたい、むがむちゅうにてんぷらがたべたい。てんぷらは、すごい食べものだ。こんなにも人のあたまの中をてんぷら一色にさせる魅力があるのだから。そして最後に、今、これだけは言いたいことは、エビ天がたべたい!兵庫県立武庫荘総合高等学校(兵庫県)岡本万歩さん私の夢私には今までずっとやりたいことが無かった。でも、今はある。それは、海外でボランティア活動をし、いずれは発展途上国に学校を建設し、先生として勉強を教えるということだ。私が小六のとき、フィリピンのセブ島でボランティア活動をしている団体を知ったのがきっかけだった。学校に行きたくても行けない子供たちを見て、ショックで涙が出た。それと同時に、私がどれだけ恵まれた環境に生まれ、生活してきたのかを初めて気づかされた。私はそれ以来、なぜ貧困な国があるのかを考えるようになった。日本では、識