17歳からのメッセージReport2016

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17歳からのメッセージ3417歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧障がい者について(大阪府)匿名希望みなさんは〝障がい者〟という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?たぶんほとんどの人はマイナスのイメージを思い浮かべると思います。私にはダウン症という障がいを持った妹がいます。年齢は十六才ですが、知能は六才にも満たないそうです。言語もあまり発達していなくて、周りのみんなと上手くコミュニケーションをとることさえ出来ません。勉強の面でもみんなと同じように上手くはいきません。それでも妹は一生懸命頑張っています。みんなと同じようには出来なくても妹なりに自分のペースで一つ一つ出来るようになっています。掛け算も覚えられたし、自転車にだって乗れるようになりました。それに、出来ないことばかりではありません。ダウン症の子は人の真似をするのが得意です。リズム感もあるし、ダンスも私よりとても上手です。他にも尊敬するところはたくさんあります。このように、私たち健常者よりも優れているところもあるのです。私はそのことをもっと色んな人に知ってもらいたいです。なので私は障がいを持った人の手助けになれるような職に就き、もっと世間の人たちに障がいについて理解してもらいたいです。私の「17才。」兵庫県立姫路工業高等学校(兵庫県)保井なるみさん「17才。」身長160センチ、黒髪ストレートのロングヘア、細い足、制服のスカートは短く着こなす。そんな女子高生になるんだろうと小学生の頃、夢を描いていた。それから10年たった今、身長150センチ、束ねた2つくくり、制服は真面目に着こなす。理想と現実の私は、こんなにもかけ離れている。しかし、17才の現実の私は最高に青春をしている。その1つが部活のチアリーダー部だ。人を応援して喜ばせたい。笑顔と幸せを届けたい。そんな想いが素晴らしいことに気付いたのは、今ある環境と出会いのおかげだ。最高の仲間と想いを持ち、部長をやらせてもらっていることは誇りだ。はっきり言うと、チームをまとめてダンスを考える能力なんてない。悩んでばかりだ。でも、誰よりも仲間が大好きで全力になれる自分が好きだ。仲間の笑顔が私の力になる。みんながいるから今の私がいる。この経験が感動を生み、更なる挑戦をしようと努力をする。キラキラした毎日がこの部活動から始まった。引退まで約半年。文化祭に向けて一塊となるこれからは、恐らく山場だらけだろう。そんな経験が出来るのも「17才。」の今しかない。理想とは違っていても、人生において意味のあることに誇りを持ち、日々全力で取り組みたい。美しく在りたい和歌山県立那賀高等学校(和歌山県)木村佑月さん私は多くの文学の影響を受け育ってきた。中でも一際大きな影響を受けた文学がある。百人一首である。日本の言葉とは、心とは、これほど美しいものだったのかと、感銘を受けた。百人一首は美しい心であふれている。自然をただただ美しいと慈しむ心。恋焦がれる心は言わずもがな、恨み、嫉妬する心までもが美しく思える。想いだけが美しいのではない。あふれる想いを少ない言葉にのせる技術。己のプライドを見せつける技巧の数々。それらすべてが美しいのだ。だからこそ、長い年月もの間、生き続け、人々の心を貫き続けたのだろう。ネット社会と言われる現代、スマートフォンが学生にも普及するようになった。SNSが身近になるにつれ、心無い言葉が増えた気がする。それがネット上だけでなく、日々の生活にまで浸透してきている。嘆かわしい。和歌を詠んでいた頃の日本人はどこへ消えたのだ。その頃の人々は、恨み言を吐くにしても、プライドと技術をもって、守るべき節度をわきまえていたのだ。今の日本人は、日本人の心をどこかへ忘れてきてしまっていると感じるのは、私だけだろうか。日本の言葉ほど美しいものはない。これは多くの先人たちが美しき大和心をもって築き上げてくれたからであろう。私はこれを忘れずに生きていきたい。彼らが積み上げてくれたものを次世代へと繋げられる人になりたい。彼らのような美しい日本人になりたい。私は遅刻魔和歌山県立那賀高等学校(和歌山県)松浦麻衣さん学校は9時からはじめたほうがいいと思います。理由は3つあります。誠に僭せんえつ越ながらお話しさせて頂きます。まず1つ目は能率についてです。「夜にするより朝にしたほうがよい」というのは、ほとんどの人が知っていることだと思います。そこで実際の朝を考えてみましょう。私たちはその貴重な朝を何に使っていますか?起きて、慌ただしく身支度をし、最悪朝ごはんも食べずに家を出る人も少なくないでしょう。2つ目は心の余裕についてです。さっき述べたような朝は、はたして1日のスタートとして最善と言えるのでしょうか。何事も始めがいまいちだと後手後手になってしまいます。朝に余裕を持ち一息ついてからのほうが、心も頭も上手く切り換えることが出来ると思います。心に余裕を持てるということは、全てのことにおいて大事なことです。最後の理由は〝皆が嫌がっている〟ということです。生徒で「登校時刻を遅くしてほしい」というのはよく耳にしますが、早くしてほしいとは聞いたことがありません。先生にしても、朝はゆっくり過ごしたいでしょう。たった30分でいいんです。朝の30分にはそれだけの価値があります。そもそも何故学校は8時30分に始まるのでしょうか。何故9時では駄目なのでしょうか。以上の3つの理由から、私は学校は9時からのほうがいいと思います。