17歳からのメッセージReport2016

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17歳からのメッセージ3917歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧私の色佐賀県立唐津商業高等学校(佐賀県)池田弥朱さん楽器の音色は、その楽器を扱う人によって様々な形に変わる。私は吹奏楽部のパーカッションに所属しているが、部員は十五名と少ない小編成バンドだ。しかし、一人ひとりの音色はその演奏者を表すようで、個性がありとても面白い。パーカッションとは、いわゆる打楽器隊で、音色を変えることは少し難しいが、想像力を豊かにすることで、音色の表現の幅が広がることがある。私は音や曲を色でイメージする。暗い曲だと黒や紫、濃い色を想像する。明るい曲だと赤や黄色、オレンジなどだ。曲では曲名などに影響を受けやすく、海などが曲名に入っていると、爽やかな水色などを思い浮かべる。私は、そのイメージさえも観ている観客に伝わるように、心に届く音色を響かせたいと思いながら、演奏をすることが多い。観客の大半は吹奏楽だけに限らず、音楽が好きで聴いたり、観に行ったりするが、心に届くものがないと、いまひとつ充実感はないと思う。知らない曲でも、その情景や心情が伝わってくると、日常を忘れ、なんだか幸せな気持ちにさせるものが音楽だと私は思う。十人十色という言葉の通り、音楽には正解がないが、私は私のやり方で楽器や音楽に興味がない人にも、なにかを感じさせることができるようになりたい。私のお気に入り佐賀県立唐津商業高等学校(佐賀県)峯安友菜さん私は最近、図書室が気に入っている。朝、学校に着いてからの時間や昼休みのほとんどは図書室で過ごしている。きっかけは朝読書の時間のための本を忘れたから借りに行ったことだ。そのときに図書室の良さを知った。私は駅の前にある大きな市の図書館ではなく、学校の図書室がいい。学校の図書室は市の図書館と比べると本の量も、広さも負けていると思う。だけど場の温かみは学校の方がちゃんとおばあちゃんと暮らしていて。いつも嬉しそうに話してくれるね。来年には東京に行っちゃうんだね。そこにはたくさんの夢がある。あなたの未来がある。少し寂しいけど我慢する。こんな私を信じ続けてくれてありがとう。今まで苦労した分、たくさん悲しんだ分、あなたには幸せになってほしい。感謝博多女子高等学校(福岡県)北川瑞穂さん今、この時、私がこの文字を書いている今。どれだけの人が辛い思いをしているのだろう。どれだけの人々が悲しんだのだろう。4月14日の夜におこった地震。それから、ずっと小さいゆれから大きなゆれまでも。今、私たちがいる福岡でもおこった事である。すごく怖かった。4月14日からずっと。いつ終わるのか分からない。だから、被災地の方々もすごく怖い思いをしていると思う。物資が行き届かない現実。動物や、赤ちゃん、子供たちもすごく辛い思いをしている。親や友達、恋人や我が子と連絡がとれずに毎日が不安で寂しく、連絡を待っている方々。大切な人を失った方々。私たちには、計り知れないほどの気持ちだと思う。何もかも失って、またいつくるか分からない地震におびえる毎日。どの情報が正確に流れているのかさえも。私には、熊本県水俣市に幼なじみがいます。すぐに連絡はとれましたが、次になにがおこるか分からないので、すごく不安です。今、私にできる事は、何事にも感謝をし、1日1日を一生懸命に生きる事です。当たり前なんて存在しないから。まずは、私の考えを変える事から始めようと思います。私たちの最後など誰もしらない。いつが最後になるかも分からない。だからこそ、いつが最後になってもいいように生きていく。私は、そうやって生きていく。だった。私は疑問に思いつつも可愛かったのですぐに気に入り母に自慢しに行った。母は自分の事のように大喜びしてくれた。その喜んだ顔を見て私も余計に嬉しくなって靴を履こうとしていると、母が「それすごい高かったがよねぇ~。」と爆弾発言をした。私は驚きのあまり開いた口が塞がらなかった。私は状況が掴めなかった。そんな私の表情を見て母は焦って「ってサンタさんが言いよったよ!」と付け加えてきた。しかしもう遅い。その瞬間に私の中のサンタさん像が消えた。その翌年から、私はクリスマスに少し抵抗を感じるようになった。しかし母はバレてないと思い、毎年サンタさんを装ってプレゼントをくれる。いつまで続くのだろうか。高校三年生になった今でも母は「サンタさん何くれた~?」ととぼけて聞いてきたりもする。正直リアクションに困る。お母さん、バレてます。親友へ西南女学院高等学校(福岡県)田代紗奈さん小学生の頃から、理不尽な人だとは思っていた。くっついてくると思ったら、急に意地悪をしてくる。もう関わりたくないと何度も思った。なのに、離れられないのは、あなたが私を必要としてくれるから。皆があなたを無視した。私はそれができなかった。何かよくわからない恐怖が襲ってきたから。それから逃げるために、自分を守るために。それなのに、あなたは私に「ありがとう。」と泣きながら笑った。ごめんね。後悔してる。あなたはよく私の家に遊びにきたね。私の親にばれないようにタンスに隠れたりしたね。くだらない話をして、楽しかった。あなたは私をうらやましがってくれた。うまく返答できなかった。ごめん。あなたはよく私に意地悪をした。この間、当時のことを話したら、「覚えてない。」って言ってたね。大丈夫、あなたのせいじゃないよ。中2の時のあの夜、あなたからFAXが届いた。「助けて。」と。頑張ったね。これでよかった。高校は別々になった。私は相変わらず引っ込み思案、あなたは変わったね。たくさんの友達ができて、優しいおじい