17歳からのメッセージReport2016

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17歳からのメッセージ0617歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧いう質問に、簡単に答えていたのはいつまでだっただろう。その時は、夢は叶うとしか思っていなくて、実現に至るまでの過程である十七歳がこんなに辛いとは考えていなかった。今日も朝早く起きて、学校に行って、部活をして、家に帰って、勉強をし、風呂に入り、そして寝る。ほとんど決まった毎日を過ごしている。キラキラもしていないし、大人らしいことは何もしていない。でもなぜだろう。その毎日がとても楽しい。何が楽しいかわからない。だけど、何かが楽しくてたまらない。学校に行って、部活をして。幸せすぎる。こんなに十七歳が楽しいとは考えていなかった。私が今やっている十七歳は、想像していたものとは全く違っている。今の私に見える二十歳はすごく大人だ。何もかも自由で楽しそうだ。二十歳になった私は、ちゃんと大人になっているのだろうか。また今と同じようなことを考えていたらおもしろいなと思う。でも、今は十七歳が良すぎて、大人になるのが少し寂しい気もする。だから、十七歳をもっとやっていたい。テーマ1今までの自分、これからの自分「恋をすると女性は綺麗になる」そんなことあるはずないと思っていた。私の初恋は小六の時に実ったのだが、中学に入ってから関係は曖昧に。曖昧な関係が特別な関係になった中三、私は人並みに「女子力」を欲するようになった。髪や体重を気にしたり、ハンカチを少し大人っぽくしてみたり。冬にはハンドクリーム恋のふしぎ大阪市立南高等学校(大阪府)大庭穂香さん学生審査員賞1作品やリップが鞄に常駐するようになった。母に、日焼け止めを買ってくるよう頼んだ際、珍しいと驚かれたが無理もない。自分が一番驚いている。そんな時に、冒頭の言葉がふと頭をよぎった。そして気づいた。恋をすると女性が綺麗になるのは、相手のために小さな努力を重ねるようになるからだと。恋とは恐ろしいもので、今まで面倒がっていた努力を「辛い」と思わせなくする魔力を持っている。例えば、私は座ると猫背になってしまうのだが、今まで積極的に直そうと思ったこともなかった。だが、ある日、こっそり見つめる彼の背中がいつもピンとしていることに気づいた私は、自分の姿勢の悪さが急に恥ずかしくなり、この姿勢を彼に見られる訳にはいかないと思った。それからは、なるべく背筋を伸ばすようにしたり、夜な夜な一人でいそいそと腹筋をしたりしてる。バカらしいと思うだろう。私だってそう思っていた。だが、恋の魔力の前に、人は無力なのだ。恋の魔力に踊らされながら、今日も私は小さな努力を重ねる。「高校生レベル高!」これが僕の率直な感想です。今年初めて学生審査員として参加しましたが、どの作品もハイレベル。作品も十人十色で、何百冊と本を読み得たであろう知識を元に作品をつくる人もいれば、自身の実体験を元にする人、飾らず気取らず思いのままを綴る人、データを元に論文調に書く人など個性弾ける作品ばかり。審査員一同、苦心惨憺の思いで選考しました。そんな数ある作品達の中で見事、学生審査員賞に輝いたのは「恋のふしぎ」です。内容は、好きな男の子のために陰で百の努力をし、徐々に心境が変化していく女の子のお話。一見してどこにでもありそうで、どこかしら懐かしいようなそんな感覚に、学生審査員達はみな心を動かされました。栄誉ある受賞おめでとうございます。最後に、今回審査員として参加して思ったことは「学生っていいな?。」です。恋に部活に遊びに勉強。みんなそれぞれ様々なストーリーがあって、それぞれの価値がある。その一部を、今回の審査会で垣間見れて素直に良い経験だと思いました。今回選ばれた人も、選ばれなかった人もこれからも良き学生生活を送って下さい。経営学部3年生堀幸宜さん学生審査員講評