17歳からのメッセージReport2017

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17歳からのメッセージReport2017

応募参加校一覧17歳からのメッセージ2017歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞友達と馬鹿やって過ごし、勉強に追われる毎日だ。そんな「花の女子高校生」とは、かけ離れた生活だが、これが嫌ではない私がいる。青春を絵でつぶすつもりか、と自問自答した時もあった。けれど趣味はやめられない。青春を費やした絵で賞などを取れたら、別の意味での「花のJK」になれるのかなぁと最近思う。小学生の頃だっただろうか。僕は県のホームステイの団員に選ばれ、韓国に行った。日本語が、通じない。いつも何気なく話していた言葉が通じないのは、とても衝撃的なことだった。そして当然相手の言葉は全く分からないし、看板などの字も読めなかった。とても充実したホームステイだったとは言えなかった。数日後に相手の子が家に来た。彼はスマートフォンのような物を持って来ていて、ある程度日本語が分かるようだった。しかし、その翻訳アプリの出番は殆ど無かった。彼はなんとか意志を伝えようと、ジェスチャーや知っている少しの日本語を巧みに使った。そして、驚くべきことに僕は彼の伝えたいことが分かり、対応することができたのである。僕は彼を見てふと思った。自分に足りなかったこと、それは伝えようとする意志だった。僕は知識だけに頼ろうとして失敗したのだということを恥じた。日本人はジェスチャーが少ない、とよく耳にする。それでは、もし言葉の分からない外国人に道を尋ねられた時に上手く説明できるだろうか。外国の人ともふれあいが増えた現代の世の中では、とても重要な、ジェスチャーと伝える意志。僕はこの二つを武器に、再びホームステイに挑戦してみたいと思う。言葉が通じない…宮崎県立宮崎大宮高等学校(宮崎県)川上侑希さんゴミが流れ着き、白い砂浜が、ゴミの砂浜に変わってしまいます。砂浜の清掃は年に一度で、一年間たまったゴミを地域の人達と手分けして拾います。流れ着いて来たゴミの中には、見たことのない貝殻、波で角がけずれて丸くなったガラスなどおもしろい物がたくさん落ちています。私は、ゴミの中から丸くなったガラスを集めて、キャンドルを入れるケースを作りました。丸くなったガラスを重ね、瞬間接着剤でくっつけ筒状にして作ります。キャンドルを入れ、火を付けるとガラスの色がぼんやりと光ってとてもきれいです。ゴミを拾って砂浜がきれいになり、ゴミの中から使える資源を再利用し、ちょっとした幸せを味わうことができる。中村修二さんみたいに大きなことはできないけれど、再利用できる物を使って色々な物を作る活動を広めていけたらいいなと思っています。それが、私が大好きな大久を私なりに守ることです。まず、水色の色鉛筆で丸と体と線を描く。次に、赤色で水色の線をなぞっていく。そして黒いシャーペンで赤色の下描きをなぞり、最後に色鉛筆で色を塗る。以上が、私が所属している「漫画研究会」で絵を描く時の一連の流れである。私は昔から絵を描くことが好きだ。大きくなってからもっと好きになった。沢山の画材の種類やその使い方、塗り方を知ったからだ。でも私はたまに思う。「私は本当に花の女子高校生なのか?」と。私が小学生の時少女漫画を読んで知った女子高校生像は、化粧をしスカートを上げバイトをし、帰りは友達とカフェに寄って写真を撮り、休みの日は親なしで海に行く。というものだった。しかし実際なってみるとどうだろう。化粧は禁止、スカートの上げすぎ禁止。バイトは特別な理由がない限りできないし、帰りは部活動をした後なので遅い時間になる。旅行も行かずにお金を稼いで私立高の高い学費を出してくれている両親に「旅行したいからお金頂戴。」だなんてとても言えない。ただ、好きな絵を描いて好きな花のJK熊本学園大学付属高等学校(熊本県)金柱亨さん「父、犬を飼う。」最近父が写真と一緒に送ってきた言葉だ。父は毎回こんな変な言葉をいきなり送ってくる。私は看護師になるために親の元を離れ、祖母の家から学校に通っている。なので、夏休みや冬休みなどの長期休暇のときにしか会うことができないため、たまにする電話やラインなどで話している。初め「父、犬を飼う。」という言葉を見たとき、父は冗談を普通に言ってくる人なので「また、冗談を言って私をだまそうとしているな。」と思った。でも、子犬が箱に入っている写真が送られてきて、本当に飼うのかと思いびっくりして電話した。電話で、「ほんまに犬飼うの?」と聞くと、「ほんまに犬飼うわけないやろ。俺が飼うと思うか?」と言われた。まさかとは思ったけど、たしかに父が犬を連れて散歩したり抱っこしたりしている姿は想像できないと思った。また、「おやじ、珍しいものを食べた。」なども送られてきたことがある。内容はほとんどが現状報告で、父はどういう気持ちで送っているのかわからない。でも、父が送ってくる言葉や写真を見ていると、疲れがたまっているときや嫌なことがあってもすべて吹っ飛んでいく気がする。次はどんな変な言葉を送ってくるのか楽しみにしながら、今日も私は頑張る。私は、愛媛県の「大久」という町に住んでいます。2014年、ノーベル物理学賞を受賞した中村修二さんの生誕の地です。大久は、青い海、白い砂浜、緑生い茂る山に囲まれた、自然豊かな美しい町です。特に、白い砂浜は県内でも珍しく、私が一番大好きな場所です。しかし、台風が来ると海から「父の言葉」柳井学園高等学校(山口県)宮脇佳音さん私の大久愛媛県立三崎高等学校(愛媛県)濱本龍也さん