17歳からのメッセージReport2017

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17歳からのメッセージ3717歳からのメッセージ奨励賞学校特別賞応募参加校一覧学生審査員賞金賞銀賞グランプリ私は家族と一緒に暮らしてます。でもお父さんとは、血はつながってないです。私がまだ一歳の時にお父さんと別で暮らす事になったので、抱っこされた記憶も、名前を呼ばれた記憶も、愛された記憶も、お父さんが居たという記憶すら覚えていません。私は今、音楽の道を選び専門の高校に来ています。歌う事は、簡単に見えて難しく、感情を入れて歌わないと人に届かせる事はできません。先生には、大切な人を想って歌いなさいと、よく言われます。大好きな人を想って歌う事もよくありますが、歌詞の内容によれば本当のお父さんの事を思い出して涙する時もあります。お父さんは、私の事覚えてるか、名前や漢字、誕生日は覚えてるか、元気にしてるのか、今どこで何をして過ごしてるのか、私に会いたいと思ってくれてるのか、生きてるのか。十六歳の時に私にとって初めて「お父さん」と呼ぶ人ができました。思春期の私は十七歳になった今でも、話しかけれずに、「パパ」と呼んだ事は一度もないです。十六歳離れた弟もでき、初めて姉になり、十六歳で新しい人生を歩みました。二歳になった弟も兄になり、今、お母さんのお腹に赤ちゃんがいます。私だけ血もつながってなくて辛い想いも沢山あります。今になっても悩みは尽きないです。一つだけ願いがもし、叶うならば、私は、本当のお父さんに会いたいです。私は絵を描くのが好きだ。好きで好きでたまらない。学校の休み時間や、放課後、暇さえあれば絵を描いている。そういう私は夢がある。それはマンガ家だ。だが、そのような夢は叶う筈はないと思い、諦めかけていた。私が十七歳になる前、父が倒れた。脳卒中だった。手術を私のお父さん大阪スクールオブミュージック高等専修学校(大阪府)藤本菜花さん夢クラーク記念国際高等学校(大阪府)橋本菜奈さん思う。ひとつひとつの物事に出会いが生まれ、その出会いすべてが、「幸せ」なのである。故に、私は生命を授かったものすべてが「幸せ」を感じられると断言する。始めの質問に「幸せとは言い切れない」、「分からない」と答えた人にはもう一度考えてみて欲しい。何度だって大声で叫ぼう。「私は世界一幸せだ。」今、これだけは言いたい。私は、在日韓国人で、大阪に住んでいる。今、大阪市では「実名で名乗ろう」という活動をしている。それについては、私も賛成で、もっと進んで活動していってほしいと思っている。しかし、それを望んでいない人も多いと思う。なぜなら、竹島の問題でもあったようにインターネット等に「在日韓国人は韓国に帰れ。」のように、心ない書き込みなのか、自分達のことしか頭にないのか、それともイタズラ、もしくは本心なのかと思う発言を見たことがある。そういう差別的発言があるから実名で名乗れていない人もいると思う。もしくは、皆が日本名だから名乗るのが恥ずかしいという人もいるかもしれないと考えられる。理由から考えると在日というだけで差別を受けると思う人もいるのではないだろうか。しかし、差別的発言(ヘイトスピーチ)をなくそうと運動をしている人も多くいる。そのため、実名で名乗ることは、つまり、韓国人としての誇りを持つということだと、私は思う。そして、実名で名乗る人をもっと増やすためにも、日韓、そして全世界でさらにグローバル化を進めていくべきだと思う。そうなっていけるように、優先していくことを見定めていかなければいけない。そうすれば結果が見えてくると思う。そして、何でもいいから、一つ誇れるものを持ってほしい。そうすることで、自分を誇りに思えるし、自分に対して希望が持てると思う。一つの誇りと希望大阪市立都島工業高等学校(大阪府)李東建さんにはがんができてから5年?10年たっていて、転移もしていると言われた。約1年間、治療のために休学したが、私は運動することが難しくなり酸素ボンベが手離せなくなった。そのとき、もっと早くにがんを見つけることができなかったのかととても悔しかった。2つ目は、これから少子高齢化が進むからだ。今でさえ高齢者を支える人が減ってきているのだから、病気は少しでも早期発見・早期治療をし、高齢者を支えていく人を減らさないようにすることが大切だと思う。X線撮影をすると、放射線の影響でがんになるリスクが高まる可能性がある。しかし、個人の健康を総合的に考えるとそのリスクよりも、検査によって病気が早期発見されることのメリットの方が大きいと私は思う。リスクがあるのだから毎年実施しなくてもいい。ただ、私のように完治するのが難しいほど手遅れになり、つらい思いをする子どもが増えないためや、これからさらに進んでいく少子高齢化社会のためにも、小学生や中学生の健康診断でもX線撮影は実施すべきだと私は思う。幸せだ。私は世界一幸せだ。あなたは、幸せですか?「幸せ」と答える人、「幸せとは言い切る事が出来ない」と答える人、あるいは「分からない」と答える人もいるだろうか。私はこれまでの十六年と少しの人生の中で沢山の人々と、様々な時を過ごして来た。親しい人から苦手な人、そして全く名前や顔すら知らない人まで。今まで、楽しい、嬉しい感情だけを得ては今の私はここに存在しない。悲しい、辛い感情も得て今の私がここに存在する。今呼吸が出来ている事、今この服を着られる事、今このように自分の想いを綴られる事。必ず誰かのおかげで私達の今がここに在る。だから私は、この今という瞬間は奇跡が重なった宝物だと花の根大阪市立工芸高等学校(大阪府)永野さくらさん