17歳からのメッセージReport2017

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17歳からのメッセージ3917歳からのメッセージ奨励賞学校特別賞応募参加校一覧学生審査員賞金賞銀賞グランプリすぎます。もう少し娘に笑顔を見せなさい。そしていつもたばこの臭いがしますよ。我が家で唯一の男なんだから、体には気を使ってください。次にお母さん、狭い部屋なのに、真ん中で寝ころがらないでください。本気で困っています。狭いです。あと、暇だからといって、構ってくるのは控えてください。でもたまには構って欲しい時もあるので、それは敏感に感じとってください。そしておばあちゃん。野菜をあだ名(きゅうりならQちゃん)で呼ばないでください。どの野菜を指しているかわからず、非常に焦ります。他にも、事あるごとにあなたは、私に青汁を勧めますね。私は飲む気が一切無いのです。諦めてください。でも体を心配してくれたのは嬉しいです。ありがとうございます。次にひいおばあちゃん。私はあなたの聞き間違いがけっこう好きです。ちょっと前、私が「カーテン閉めた?」と聞くと、あなたは笑顔で、「そんなもの食べないよ。」と言いましたね。一体何と聞こえたんですか?もっとおもしろい聞き間違いで、私をたくさん笑わせてください。最後に姉。スマホいじってないで私と遊びなさい。けっこうケンカもしますが、あなたは私にとって、誰より大切な存在なんですよ。もっと妹に興味を持ちなさい。私にはこのようにキャラが濃く、めんどくさい家族と共に暮らしていますが、それがけっこう幸せでもあります。「あんたほんと兄ちゃんに反抗ばっかしとるね。」…そうだね。他にやることないからね。「あんたほんと姉ちゃんと仲悪いね。」…そうだね。一方的に嫌われとるだけだけど。「あんたほんと兄ちゃんにボールぶつけるよね。」…そうだね。コントロールの〝コ?の字もないのにね。「あんたほんと姉ちゃんにいじられてばっかだね。」…そうだね。パシリでしかない、うち(私)の立場よ。「あんたほんと姉ちゃんに電話ばっかしとるね。」…そうだね。たまにはグチ聞いちゃらんとね。…そうだね島根県立飯南高等学校(島根県)大石雛子さん近い将来、起こるだろうと推測されている「南海トラフ大地震」やその他の自然災害。これから先で起こった場合、東日本大震災での教訓を活かせるようにしたい。「私がする!」これは私の口から不意に出た言葉だった。私は、中学二年生の頃から家のトイレ掃除を毎日するようになった。そのきっかけは、姉が大阪の専門学校へ行ってしまうため姉がしていたトイレ掃除を「私がする!」と言ったからだ。自分でトイレ掃除をするまでは、トイレ掃除なんて汚い、絶対にやりたくないと思ってた。初めてトイレ掃除をする時はやはり抵抗があった。しかし、毎日続けていくうちにトイレ掃除は私の中に習慣化され、抵抗は全くなくなっていた。そして、家のトイレ掃除をやりだすようになると、学校や公共のトイレを使う時、トイレットペーパーのちぎりくずが落ちていると拾って捨てるようになった。これは今までの私には考えられない行動だった。「トイレには一番重い荷物を持った神様がくる。だから、毎日きれいにトイレ掃除をしてあげて。そしたらいい事があるから。」これは母が私に言った言葉だ。私は神様がいるんだと思うとトイレをきれいにしようと自然と思えるようになっていた。トイレ掃除を汚いと思う人はたくさんいるだろう。だが、私はいつか気づいてほしい。トイレ掃除とはトイレも人の心もきれいにし幸せを運んできてくれるものだと。私は今日もトイレをきれいにする。私には家族への要望があります。まずはお父さん、無口トイレ掃除鳥取県立鳥取商業高等学校(鳥取県)福田明日香さん家族への要望鳥取城北高等学校(鳥取県)松島朱里さん「優しいやろ。」と言われると、その通りだと思ってしまう。兄は私の使い方をよく分かっている。そして、だまされる。私は未だに覚えている。小さい頃、初めてお小遣をもらった私は、百円玉を大事に握りしめていた。するとそこへ兄がやってきて、十円玉を四枚差し出して言った。「こっちの方がいっぱいあるで。交換したる。」と。当然私はその誘いに乗った。気づいた時には、もう遅かった。兄はそのお金で、お菓子を買っていた。今、兄は二十三歳。大学を卒業し、東京で就職し、家を出ていった。もうパシられたり、だまされたりしない。毎日が快適だ。なのに、空っぽになった兄の部屋を見ると、少し寂しい気持ちになるのは、気のせいだろうか。2011年3月11日、14時46分。あなたはこれを聞いて何を思い出すだろうか。私はテレビで見た、あの恐ろしい程大きな津波と地震を鮮明な記憶として今なお思い出す。震災後の壊滅的な状態を目の当たりにした住民の胸の痛みは計り知れない。多数の犠牲者が出た東日本大震災だが、「釜石の奇跡」と称された出来事がある。それは地震後すぐ、地元の中学生らが自らの判断で、小学生の手を引き一緒に避難し、市内の小中学生、ほぼ全員が津波から逃れたという出来事だ。この市で率先者となったのは中学生であった。私はこれを通して思う、自然災害が生じた時、率先していくべきなのは、私たち若者ではないかと。若者が動き出せば、それに釣られて周りも動き出す。この動きこそが、災害時において良い循環を生み出し、多数の人々を救えるきっかけになると思う。それを作り出すためには、想定だけにとらわれないこと、避難を躊躇しないことが大切だと思う。そして何よりも、避難訓練の重要さを、改めてもう一度確認すべきだと思う。東日本大震災で、ほぼ全員が助かったのは、日頃から全員が災害時にやるべきことを確認していたからだ。なので避難訓練は練習だからと気を緩めないでほしい。率先者となるために3・11の教訓を活かして和歌山県立和歌山商業高等学校(和歌山県)細野莉々華さん