学部/大学院・教育内容

鵜飼 奈津子

高等学校での模擬講義・内容詳細

テーマ精神分析 ~無意識の世界へ
担当教員鵜飼 奈津子(人間科学部 人間科学科)
講義内容精神分析というと、ちょっととっつきにくそう、とか、難しそうというイメージがあるかもしれませんが、精神分析の理論とは、私たちの日々の体験や子どもの頃の体験などを振り返りつつ、自らの心と対話しながら私たち自身がいったい誰なのかを発見していく過程であり、それを理解するための理論の一つです。この講義では、そうした精神分析の理論のなかから、より私たちの生活に身近に感じられるものを中心に紹介していきながら、いかに私たちが、生まれたときから現在に至るまで、様々な人々との関係や環境の中で、今ある「私」という人間になってきたのか、また、これからなっていくのかについて考えます。

たとえば、私たちは皆、「あの人のことが大好き」とか、「あの人のことはちょっと苦手だなあ」といった感情をお互いに抱くことがあるでしょう。また、「あの人はこんな人だ」と、私たちが誰かに対して持っているイメージは、本当に正確なものでしょうか?もしかすると、同じ人物に対して、私たちがそれぞれにまったく違ったイメージを抱いているということも珍しくありません。そういった私たちの心の中の人間関係について考えていくことは、私たちが自分自身を知る手がかりになります。同様に、普段の生活の中でのちょっとした言い間違いや勘違い、忘れ物をしたり約束を忘れたりすることなどにも、私たちが意識的には気づいていない何らかの理由-無意識的な意図-が潜んでいる可能性があります。こういった私たち自身の無意識からのメッセージは、私たちの見る夢にも現れている可能性があるのです。

授業では、一人ひとりの考えるプロセスを大切にしながら、グループワークも取り入れつつ、ちょっとドキドキ、楽しみながら、自分ではまだ気づいていない、新たな自分自身の発見と出会いの機会を提供できればと思います。