【2017年度】江島由裕ゼミ「キラッと光る一品 トーク&パネル展」開催

ゼミの学生たちが、「縁活」プロジェクトに大学として初めて参加

8チームの学生たちが、地域の魅力的な商品や観光資源をプレゼンテーションでアピール

 江島由裕ゼミの学生たちが、「キラっと光る一品 トーク&パネル展」を、10月8日(日)午前11時~午後5時まで、あべのハルカス近鉄本店ウィング館8階・街ステーションで行った。

 この「キラっと光る一品」のプロジェクトは2016年4月にスタート。価値があるのにまだ知られていない、広めたいけどチャンスが少ないといった日本各地の商品や店などを、学生が発見し、消費者に紹介することが目的。学生目線のアイデアによるPR活動が注目されている。

 今回は、市民活動団体・ボランティア・地域の人々と百貨店(あべのハルカス)が連携して暮らしや社会を良くしようという「縁活」プロジェクトに、大学として初めて参加。8チームの学生が、地域の魅力的な商品や観光資源について、パネルや商品見本の展示、プレゼンテーションでアピールした。

 紹介されたのは、OSAKA HONEYのハチミツ(梅田)、大阪府の伝統野菜、フランス人が目利きした日本茶フレーバーティ(日本橋&堺)、日本唯一の飛び地の村・北山村(和歌山県)、朝来市の清水悦子さんが生産するオーガニックのお茶(兵庫県)、喫茶店「ザ・ミュンヒ」の10 万円コーヒー(大阪府八尾市)、日本唯一の木製帆船メーカー「ウッディジョー」のボトルシップ(静岡)、昭和・平成の玩具の8項目。司会を務めたのは永美智世(3年)さんで、「ハキハキと明るく喋ろうと心がけました」。また本学ギター部も駆けつけてステージで演奏し、会場の雰囲気を盛り上げた。

 学生によるトークの後は、それぞれの商品や観光資源について、街ステーションを訪れた買い物客と楽しく対話。日本茶のフレーバーティに興味を持ち熱心に質問する男性、昭和を代表する日本のおもちゃで遊ぶ男の子、大阪の伝統野菜に興味津々の主婦など、幅広い年齢層の客で賑わった。

江島由裕教授
「地方再生の観点で、キラッと光る一品を学生目線で見つけて広めていくことが、このプロジェクトの目的。大学で学んだマーケティングの知識を基に、新しい価値を発見し、それをどのように効果的に消費者にアピールするか、事前準備の大切さを含めて学んでほしかった」。

白鳥さゆりさん(3年/リーダー)
プロジェクト全体を見渡すのが大変でしたが、どうすれば自分の思いが伝わり人が動いてくれるのか、言葉づかいなどを含むコミュニケーションの取り方を学べたと思います。

【8チームの感想】
■「OSAKA HONEY」チーム
 企業理念や商品の価値に対する認識の食い違いなどもあり、企業担当者との交渉が大変でした。ネットの情報を全面的に信用せず、しっかりと取材することの大切さを学びました。

■「北山村」チーム
 和歌山県・北山村は大学からも遠く、せっかく調整した現地訪問の予定日が台風で流れてしまい、とても困りました。予備日を設けるなど時間的余裕の必要性を実感しました。

■「10万円コーヒー」チーム
 「日本一高いコーヒー」について事前に情報収集しましたが、実際に店主に話を聞くと、事実と異なる点もありました。ネット情報を鵜呑みにせず現場に行く大切さを学びました。

■「ボトルシップ」チーム
 静岡県にある店との連絡・調整に苦労しました。社会人との打ち合わせという体験が勉強になりましたし、魅力が伝わるよう工夫したパネルづくりも良い経験になりました。

■「おもちゃ」チーム
 昔のオモチャが、時代と共に形や機能が変化し現代版になっていることに驚きました。今回は、どうすれば子どもたちに興味を持って遊んでもらえるか集客について工夫しました。

■「朝来茶」チーム
 パネル展示やプレゼンテーションで、いかに気持ちを込めて伝えるか。先生とやり取りしながら、すごく頑張りました。成長できましたし、この経験は社会で役立つと思います。

■「大阪の伝統野菜」チーム
 18種類もの野菜の特徴を把握し、その魅力をパネルやプレゼンテーションで伝えるためのイメージづくりが大変でした。デザインなど広告戦略の実践的な勉強になりました。

■「おちゃらか」チーム
 フランス人の目利きによるフレーバーティの何をアピールすれば興味を持ってもらえるのか、全員で試行錯誤しました。みんなの意見を聞き、考える力が付いたと思います。