【2016年度】相原正道ゼミ「東京2020応援プログラム」

東京2020応援プログラム・大学連携協定締結イベント

「リオから東京、そして、大阪へとバトンタッチ!」

 東京2020応援プログラム・大学連携協定締結イベント「リオから東京、そして、大阪へとバトンタッチ!」が1月21日(土)午後1時30分から、D館1階フォーラムで開催された。これは東京2020年に向けたオリンピック・ムーブメントを関西で醸成するため必要なことを議論するシンポジウム。経大生を含む計320名が、基調講演やパネルディスカッションなどを聴講した。
 司会進行は、東京オリンピック・パラリンピック招致活動を経験した本学人間科学部の相原正道准教授。まず主催者を代表して德永光俊学長が「大学としてオリンピックを積極的に支援したい。関西でも機運が盛り上がることを期待している」。続いて大阪市の鍵田剛副市長が「東京2020を機に大阪市の都市魅力をさらに向上させ世界に発信していきたい」と挨拶した。

 基調講演では、北京オリンピックメダリストでもある朝原宣治客員教授(本学)が、リオ五輪で銀メダルを獲得した陸上男子400メートルリレーを振り返り、勝利の鍵となった若手選手たちのメンタルに触れ、注目のバトンアンダートスも実演。東京2020を見据えた、選手の育成・強化の仕組みづくりの重要性をアピールした。
 続く特別講演では、組織委員会アクション&レガシー担当課長の堀和憲氏が、東京2020 大会に関連する文化プログラムの概要を紹介。「東京2020を文化活動で盛り上げ、大阪の経済向上のきっかけにしてほしい」と訴えた。

 またパネルディスカッション「大阪におけるオリンピック・ムーブメント」では、有識者5名が大阪の地域特性を活かしたオリンピック・ムーブメントのあり方などについて意見交換。大阪市経済戦略局課長の折原真子氏が大阪市民のスポーツ活動の現状とスポーツ振興計画について紹介し、「オリンピックを盛り上げ、残せるレガシーについて考えたい」と問題提起。東京2020組織委員会係長の大住恒三氏は「関西における機運を盛り上げるためスポーツ関連のイベントを実施してはどうか」。大阪観光局部長の東條秀彦氏は「大阪にはプロスポーツチームが多い。スポーツを地域の活性化に結びつけることに期待したい」。大阪大学准教授の橋詰謙氏は「選手にセンサーを装着し情報を収集するなどの研究を進めて競技パフォーマンスを向上させたい」。大阪市立大学准教授の岡崎和伸氏は「市民の健康づくりには、特に若い女性や子どもたちにスポーツの機会を提供することが大事」などと述べ、最後に相原准教授が「経済効果を生み出していくための戦略が大事。多様な分野における協調と創造が求められる」と総括。オリンピック・ムーブメントに関する研究にも携わる本学・人間科学部の弦間一雄教授が「東京2020に向けて新しい価値を創造し地域に還元したい」と締めくくり閉会となった。