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日本ベンチャー学会清成忠男賞 論文部門(奨励賞)を経営学部・足代訓史准教授が受賞

2016年12月22日(木)

日本ベンチャー学会清成忠男賞 論文部門(奨励賞)を経営学部・足代訓史准教授が受賞

■受賞論文名
「企業家による事業の失敗に対する意味形成プロセスの解明」

本論文は『日本ベンチャー学会誌』No.27(2016年3月)に掲載されたもので、今回の受賞は、共著者の一人である伊藤智明氏との共同受賞です。

本論文は、企業家(ベンチャー企業の創業者)が直面した事業の失敗とその乗り越えの過程において、当の企業家自身が何を考え、そしてどのように意思決定しているのかについて、「企業家の視点」に肉薄しながら経時的に調査した研究です。
具体的には、企業家がビジネスの失敗経験を経て、「経営者としてのものの見方」を変えていく過程を明らかにしています。さらに、その過程において、自分では無い「他者(例えば、家族やメンター)の言葉」を企業家自身が「語り直す」ことで、経営の危機的状況において経営者が抱える「負の感情」をマネジメントすることの重要性を指摘しています。

■著者が考える受賞の理由
1. 企業家の失敗を扱った研究は発展の途上にあり、当該研究分野への部分的な貢献を評価頂けたのではないかと考えております。
2. この研究では35回に渡る企業家のインタビュー調査結果を用いることで、企業家が「何を考えて、失敗を乗り越えて行ったのか」を、「企業家の視点」に立脚して、一定程度説得性を持って分析したことも評価頂けたのではないかと考えております。

詳細はこちら(日本ベンチャー学会)