学長・野風草だより

No.289

No.289 2012年10月20日(土)

地域農林経済学会の全国大会を開催

 地域農林経済学会の第62回全国大会が本学で開催されました。今年はとくに東日本大震災と福島原発事故からの地域復興やTPP問題がテーマとなりました。特別セッションでは日本酒のマーケティングが議論され、本学の李容淑客員教授が報告されました。すべてを取り仕切ってご活躍いただいた藤本高志教授と、お世話いただいた研究支援課の皆さまに御礼申し上げます。以下は、私の歓迎のあいさつです。

 「開催校を代表して一言、歓迎の挨拶を述べさせていただきます。私自身農業史や農業経済を長年にわたり研究してきましたので、今日も懐かしいお顔に何人も出会いました。何十年ぶりでお名前を思い出せない方もいました。本学は今年で創立80周年を迎えます。初代学長は、京大農学部の農史講座の初代教授であった黒正巌博士です。私はご縁があってこうして学長をさせていただいておりますが、黒正博士の孫弟子にも当たります。地域農林経済学会をこうしてお迎えできることは、大学にとっても私にとっても、大変うれしいことです。本学の藤本高志教授が万端のお世話をさせていただいておりますが、至らぬ点もあるかと思います。どうかご容赦下さい。今年の重要なテーマは、震災・原発からの農林水産業と地域の復興とお聞きしております。私自身も3.11以降、宮城・福島へボランティア活動も含め、何回も農家を訪ね歩いてお話を聞かせていただきました(野風草だよりNo.78,79,142,263)。困難な道のりですが、3日間で実りある議論が出来ることを期待して、歓迎の言葉とさせていただきます。」

○李容淑客員教授のコメント

 最近、世界の流れはイメージです。国家的イメージはさらに重要です。国家的イメージを向上させる上において<酒>は非常に重要なポイントではないでしょうか。この度、第62回地域農林経済学会で開催されました<日本酒マーケテイングの実践と展望>シンポジウムを迎え、はじめて参加する私は、微妙な興奮感で胸がどきどきしていました。今回は日本酒を外国人である私が日本人を対象としたことと、私が勤めている本学で開催される学会だったからです。
 毎年韓国で日本酒のイベントを開催する際、日本酒海外戦略委員長の京都月の桂増田社長様とご一緒に参加してきましたが、また今回本学シンポジムにもご一緒に参加できた事は、大変不安であった私には、とても心強かったです。私の発表を聞いて頂いている方々の表情に、とても関心が高いことを感じました。また利き酒の時間では、皆さまと一緒に酒の味と香りにたっぷり酔ってしまました。
 日本の政府は (平成24年5月11日国家戦略担当大臣決定)、日本酒は「21世紀の異文化との架け橋」であるとして、「ENJOY JAPANESE KOKUSHU(國酒を楽しもう)プロジェクト」が発足しました。日本酒の認知度の向上と輸出促進に取り組むために、海外の需要を視野に入れたグローバルマーケティングによる市場開拓をする事がとても重要になります。
 日本酒そのものが日本の文化であるからです。但し、日本人の一人ひとりが日本酒により親しみを感じ、愛着を持たなければと思います。
 「取りあえず、ビール」ではなく、「取りあえず、日本酒」ではいかがでしょうか?

 学長様のお陰様で、素晴らしい学会に参加させて頂いたことはとても嬉しく思います。学会の懇親会にも呼ばれまして、沢山の有名な先生の方々にご紹介いただきました。学長様は私の事を色々な側面からアドバイスをくださいまして、私はとても心強いです。今後一生懸命努力していきたいと思いますので、学長様はじめ皆さまのご指導、ご支援お願い致します。