学長・野風草だより

No.311~320

No.311 2012年12月20日(木)

南座の顔見世興行

 京都に住んで40年を越えるのに、年末の南座の顔見世興行を見たことがありませんでした。今年は中村吉右衛門、坂東玉三郎の芝居を見たので(野風草だよりNo.232)、今年は歌舞伎の年だと思い切って、「京の年中行事 當る巳歳 吉例顔見世興行」を見に出かけました。ネットで予約しましたが、一番高いのは25,000円もするんですよ。3階の安い座席は見にくいとこしか残っていませんでしたが、しようがありません。オペラグラスを持って行きました。今回のお目当ては、片岡仁左衛門でしたが、他にも市川團十郎、坂田藤十郎といった超有名な役者さんの舞台を見ることも出来て、大満足しました。

 今回は、中村勘太郎改め6代目中村勘九郎の襲名披露がありました。「船弁慶」で静御前と平知盛の怨霊を演じられていましたが、どちらも見事な踊り、演技でした。お父さんの勘三郎さんが12月5日に亡くなられましたが、私はその前に夜の部で襲名の口上を聞きました。仁左衛門はじめ幹部たちの役者さんが、激励の言葉やエピソードを次々に述べられているのは、何ともほほえましい舞台でした。しかし、勘九郎・七之助の兄弟は、芝居が終わったら東京に看病のために駆けつけていたんですね。そして、朝になれば、また何事もなかったように芝居に専心する。テレビで勘三郎さんが亡くなられた後の口上披露を放送していましたが、私もその場にいたら泣いていたでしょうね。感じ入るところ大だったので、別の日に昼の部の芝居も見てしまいました。