学長・野風草だより

No.330

No.330 2013年1月18日(金)

「国際協力は学び、つながることから」を講義と実習で学ぶ

○経済学部客員教授 原田多美子先生のコメント

 2012年度経済学部くらしと環境コース特殊講義「国際協力とボランティア―貧困と環境問題」は途上国における貧困や環境問問題について国内のNGOにおける実習体験を踏まえ、支援と解決策を提案できる人材の育成と積極的な国際貢献を目指すものです。
 本年度は選抜された17人の学生はいずれも自発的でパワフル!事前学習、環境保全のフィールドワーク(富田林市奥谷での稲刈り・保全学習)、研究課題(里山保全とフェアトレード)への取り組み、大学祭におけるフェアトレードカフェ(収益金の全額を兵庫県ユニセフ協会に寄付)の演習をもとに、7団体で24時間のNGO実習に臨み、その成果は①自ら考え行動する、②支援方法の提案とNGO活動の継続、③プレゼンテーション能力のアップという大きな収穫がありました。
 特筆は4年生8人の頑張りです。大学時代最後の半年間を思い出深いものにするため全力で課題に取り組み、後輩とともに学び、つながり、卒業までの時間を駆け抜けたことに、心からの感謝を送ります。

○実習受入れ団体さま
認定NPO法人「緑の地球ネットワーク」、公益社団法人「アジア協会アジア友の会」、「兵庫県ユニセフ協会」、アジア女性自立プロジェクト」、特定非営利活動法人「NICE日本国際ワークキャンプセンター」、特定非営利活動法人「日本ウミガメ協議会」、公益財団法人PHD協会

○経済学部 4年生 吉村功祥さんのコメント

 授業の感想として、この授業が4年間で私が取った授業の中で、一番濃い授業でした。大変なことも多々あったのですが、国際ボランティアを理解し、フィールドワーク、実習を通してボランティア参加への敷居が低くなったことが、とてもよかったと思います。
4年生の最後の半年間に何かやり残したことがないかと考えていた、そんな中で、この授業と出会えたことは大学生活をより充実した魅力のあるものに変えることができました。
 4月からは社会人となりますが、後輩とともに世界の環境問題と貧困について時を忘れ研究し、語り合ったことはきっと忘れず、折に触れ思い返すことがあると思います。先生、受け入れ団体の皆様には本当に感謝の念でいっぱいです。ありがとうございました。

○経済学部 2年 濱川雅俊さんのコメント

 この授業を受講したのは、社会の一員として人と人の繋がりや、社会のために貢献したいと強く感じ、なにか実行に移したいと思ったのからです。講義や実習を通しての感想は、待っているだけでは何も始まらないということです。
 実習先は兵庫県ユニセフ協会で、ユニセフの意義や世界の貧困や戦争を学ぶ中で、ルワンダの内戦を経験し生き延びてこられたマリールイズさんと出会い、その体験を聞き、私の世界観がひっくり返りました。世界には人種も文化も言語も違う人がたくさんいます。そんな彼らと国について知らないのはもったいないと感じました。現在はユニセフの学生組織ユニーズに参加して世界の貧困と支援について勉強していますが、アフリカに行きたいという目標ができました。世界の不平等問題を解決するためにも実現するつもりです。

○公益社団法人アジア協会アジア友の会 業務主任 熱田典子氏のコメント
==NGO活動を生活の一部に==
 私たちは“渇くアジアと世界に水を!”と、アジア18カ国に井戸を贈る国際協力団体(NGO)、アジア協会アジア友の会です。誰もが生まれてきて良かったと思える社会を目指し、井戸建設や植林活動、こども教育支援を中心に活動しています。お陰様で内閣府より公益性が認められ、昨年2012年4月に公益社団法人に移行しました。
 この度の実習は、短期間のボランティア活動で、皆さんにとって初めの第一歩であったと思います。報告発表には、私たち引き受け側が学ぶ点も多くありました。そして、活動時にはお役に立っているか実感出来なかったことも皆さんのお蔭で、成果を感じることができました。ありがとうございました。
 一般的にはこのような活動は特別なことであると思われている嫌いがあります。是非、日本社会においてボランティア活動、NGOに関わることが日常生活の一部となるように力を貸していただければ嬉しいです。この報告会をアレンジされ、ご招待してくださいました大学の皆様、教務課の皆様、そして原田先生に感謝を申し上げます。