学長・野風草だより

No.361~370

No.361 2013年5月6日(月)

GWは流鏑馬、落語で

 GW、皆さんはいかがお過ごしですか?私はどこかへ遠出するということはありませんでしたが、3日、世界遺産である下鴨神社の流鏑馬神事を見てきました。京都に来て40年以上がたちましたが、恥ずかしながら一度も見ていなかったので、思い立って自転車で出かけてきました。
 5月15日の葵祭りの前儀として、500mほどある糺の森の流鏑馬馬場において、公家風の束帯姿と武家風の狩装束の射手が3か所の的を疾走しながら馬上から騎射するものです。『続日本記』には「文武天皇二年(698)賀茂祭の日に民衆を集めて騎射を禁ず」と、また鳥羽上皇が糺の森の馬場において流鏑馬をご覧になったことが「中右記」にあるそうで、古くから行われていたことがわかります。明治2年(1869)の東京遷都祈願行幸以降中断していましたが、昭和48年の下鴨神社式年遷宮の記念行事として、100数年ぶりに復活し以後毎年行なわれているそうです。

 最初に公家装束の小笠原流の射手が行いましたが、3枚とも的中させました。的中した瞬間、的の板がパーンと音を立てて割れ、見物してる我々は思わず拍手、ヤッターという歓声が起こります。以後、20回ほど騎射が行われましたが、皆的させるのはとても難しいようで、7回か8回だったのではないかと思います。3枚とも的中できない時もありました。右の写真は、的中させて板が割れた瞬間です。あっという間に駆け抜けていくので、騎馬と的が同時に、そして的中したのを上手に撮れたのは、この1枚だけでした。

 糺の森は、夏の大文字の送り火の時に京都の古書まつりが行われる所ですが、、新緑が美しく横には小川が流れ、とても気持ちのいいひと時でした。翌日の新聞によると2万人の人出があったとのことでしたが、境内が広いせいかそれほど混んでるという感じはせず、背伸びすれば何とか見ることが出来ました。割れた的の板はどうするかといいますと、右の写真のように神社の方が墨書して、お札の感じで販売していました。ありがたや、ありがたやですが、私は買いませんでした。

 その後は家でぼんやりと専門書と格闘したり、小説をパラパラめくって過ごしていました。府・市の図書館から借りた葉室麟『春風伝』、香納諒一『幸』、いとうせいこう『想像ラジオ』、藤田宜永『再会の街』と乱読しました。家の中ばかりではあかんと思い立ち、GW最後の6日、近くの京都府立文化芸術会館へ落語を聞きに出かけました。
 桂文我さんらが出演しており、京都に因んだ落語をやってくれました。愛宕山、清水寺、宇治などが出てきます。フムフム、わかるわかる。桂文我さんは亡くなった桂枝雀のお弟子さんで、今中堅として売出し中だそうです。60人ほどの観客が和室で座布団敷いて聞き入り、爆笑させてくれました。

 落語も古典芸能として江戸時代から続いてきたものですが、これまた疎遠でした。能、狂言、歌舞伎、文楽とこの頃つまみ食いしてきましたので、落語にもちょっかい出してみよかくらいの不純な気持ちですが、聞いてみて大変面白かったです。話芸の上手さ、何気ない仕草、時折り入る音曲の効果、そして何よりも庶民の生活ぶりをを活写しながら、腹から笑えるのはいいですね。そして料金が安い!これまたはまりそうです。最後に出演者5名による京都に因んだ大喜利が行われ、会場からお題をいただいての川柳つくりで、「ぎおん」をもらった笑福亭生喬さんは、「ぎりぎりで 大喜利これで んーおしまい」と締めくくり、お開きとなりました。お見事!!!