学長・野風草だより

No.362

No.362 2013年5月10日(金)

アートで活躍する卒業生たち

 80周年の学生企画で、アートで活躍する卒業生たちをインタヴューをまとめた冊子が作られました(野風草だよりNo.341)。私は大変感動して、是非とも皆さんと直接お会いしたいと思いました。まずは、残念ながら昨年10月に亡くなられましたが、切り絵作家の成田一徹さんの遺作展ともいうべきものが、京都駅のギャラリーで開かれていたので、4月30日に出かけてきました。これは、京都新聞に連載された職人の技を紹介したものです。成田さんがお元気な時にバーで飲みながら、今回の職人さんのは難しいなあ、職人の伝統の技というのは奥が深くてつかみぬくいなどと言われていたことが、懐かしく思い出されます。展示されている数々の切り絵を見ながら、新しい分野、境地をめざして格闘していたんだなと思いました。きっと無念だったでしょう。奥様が来られていて、しばしお話を聞かせていただきました。今後の保存などを心配されていました。

 宝石デザイナーの倉貫徹さんの個展が、福島区のLADS GALLERYで開かれていましたので、5月7日に出かけてきました。「宝石は、地球が作った造形物の中で最も美しい」ということで、水晶や鉄鉱石を使った作品が展示されていました。身に付けるのではなく部屋に飾るアートとして、「宇宙の自然」を感じさせるのかなと思いましたが、こうした作品との出会いは初めてで私にはまだ十分理解できていないところがありました。倉貫さんは経済哲学の鈴木亨先生に学ばれ、卒業論文は先生の『響存的世界』の影響を受けて「響存的芸術」について書かれたそうです。すごいですね。「宇宙の自然」を感じさせる宝石アートは、その実践でしょうか。6月には、私の新入生特殊講義(大経大の歴史と黒正巌)でお話しいただけることになりました。ありがたいことです。

 舞台女優の斉藤幸恵さんとは、取材した学生たちにアポを取ってもらい、4月24日に母校の大学までお越しいただきました。卒業して十数年がたち、建物がすっかり変わっているのにびっくりされていました。斉藤さんも新入生特殊講義でお話ししていただけることになり、いつものセブンで学生たちも交えて打ち合わせを行いました。話しているうちに、昨年の新入生特殊講義でお話しいただいた岡田喜一税理士事務所の三好英明さん(野風草だよりNo.219)が吹奏楽部の同期だということが分かりました。ご縁ですね。卒業後はまだ会ったことがないということでしたので、この機会にということになり、5月10日、なんとまあ斉藤さん・三好さんの1年先輩の山本さんがやっておられる千里丘の寿司屋さんでお会いすることになりました。岡田喜一さん、4月より吹奏楽部の顧問になった草薙先生、さらには冊子にも出ている劇団四季の酒井康樹君も来てくれて、楽しいひと時を過ごしました。酒井君は、ライオンキングの大阪公演に出演中です。斉藤さんとは、8月の浪花人情紙風船の公演を見に行きますよと約束しました。こうして各方面で活躍されている卒業生のご縁が広がり、つながっていくのは、うれしい限りです。