学長・野風草だより

No.373

No.373 2013年5月29日(水)

新入生特殊講義での卒業生らの熱い気持ち

 2009年度より新入生特殊講義(大経大の歴史と黒正巌)を始めて、もう5年目を迎えました。いわゆるU.I科目(University Identity)です。最初に全員起立して学歌の1、2番を歌うのには、学生たちはびっくりしていることでしょう。これまでにも卒業生に来ていただいて、新入生に熱い気持ちを語っていただきました(野風草だよりNo.85123219244)。今年はこれまでと趣を変えて、学生たちの80周年記念特殊講義(野風草だよりNo.341)で紹介されたアーティストをお呼びしています。5月22日には、舞台女優として活躍されている斉藤幸恵さんにお越しいただきました(野風草だよりNo.362)。在学中に吹奏楽部で活躍されており、当時のマーチングをDVDで紹介していただきましたが、余りのド迫力に学生たちはびっくりしていました。そして大学時代の生活、卒業してからフツーに就職し、悩みながら野球場のウグイス嬢、声優、舞台女優、ラヂオDJと歩んできた道を、パワポを使いながら率直に語っていただきました。あとの感想文を読むと、学生たちに斉藤さんの気持ちはまっすぐに伝わっていました。斉藤さん、お忙しい中、ありがとうございました。

○斉藤幸恵さんのコメント
 学生たちに、一体どういったことが伝えられるのか・・・悩みましたが、ただありのままの自分をお話しました。けれど、やはり言葉足らずに思うことが多く、うまく伝えることができなかった気がします。いい加減な進路選択をして、たまたまうまくいったような印象を与えてしまったのでは・・・と。それでも学生たちは、表面には出さずにいたはずの「負けず嫌い」さを見抜いていたり、私が話した「言葉」だけを理解するのではなく、「生身の私自身」を感じ取ってくれていたことに驚きました。今回の講義にあたり、学生当時のひたむきさ、向上心、根拠のない自信などを思い起こすことができました。今の学生たちと接することで、初心に戻ることができたような気がします。
 ―何が将来に結び付くかわからないから、今興味のあることを思いっきり頑張ってほしい。その時間は決して無駄にはならない。周りにいる人たちのおかげで今の自分がいる。―学生のみなさんが、何かを感じてくれたのならこれほど嬉しいことはありません。大阪経済大学の「つながる力」を、これからの人生でも感じていってほしいと思います。この度は、貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。

 29日は、ひょんなご縁で、大学近くの豊新にお住いの松井素子さんにおいでいただきました。あるお店で食事しながら学生たちの80周年学生企画のパンフを読んでいたら、隣に座っているおばあちゃんが興味深そうに覗いてこられます。話しはじめると、なんとなんと84歳になられるとのことでした。大経大は今年81歳ですので、それよりも長い人生を生きてこられたのです。今も現役バリバリの生保レディ(?)として活躍されており、豊新に住んで50年近くなるとのことです。卒業生ではありませんが、この半世紀の大経大界隈の移り変わり、学生たちに気質の変化、そして何よりも60年近くキャリアウーマンとして過ごされてきた人生を語っていただきました。学生たちはふだん身近に聞くことも少ない、おばあちゃんの話を真剣に聞き入っていました。

 その長い人生の中で、学生の皆さんに伝えておきたい言葉として、写真のように3つの言葉を墨書してこられました。私が言っても説得力がありませんが、松井さんの84年の人生に裏打ちされた言葉は、学生たちにビンビン伝わったことでしょう。習字も勉強と思い、一応の定年であった60歳から始められたとの事。そして旅行を趣味として、出来る限り一人で世界中を旅しているとのことで、すでに63か国回られたのこと。恐るべきパワー!松井さん、ありがとうございました。こうして、いろいろな方々の人生から、新入生の皆さんが大経大生としてのPRIDE、大学4年間の決意、人生の夢を考えていただければありがたいです。