学長・野風草だより

No.409

No.409 2013年9月3日(火)

11年にわたり交流してきたメンフィス大学を表敬訪問

 8月28日、奈良県橿原市にある大和平野土地改良区であったJICAのイラク研修団への講義を終えて(昨年の様子は、野風草だよりNo.271)、急いで関西空港に向かいました。崎田さんと石原さんとの3人旅です。深夜にメンフィスに着き、以前からお世話になっている松田結貴先生、徳田淳子先生が迎えに来ていただいていました。一安心です。
 そして、翌日から強行スケジュールで大学の幹部の方々、国際交流の担当の方々と会っていきました。昨年の80周年記念式典に来ていただいたシャノン・ブラントン副学長(野風草だよりNo.275)とダヴィッド・ラッド学長を表敬訪問し、おいでいただいたことへの御礼を述べ、今後の交流について意見交換をしました。私は残念ながら日本語しか出来ませんので、崎田さん、石原さんが助けてくれました。短い期間にできるだけご挨拶、御礼、意見交換しておきたいと思いましたので、食事しながらも含めると、29日と30日の2日間でなんと7回の懇談を持ちました。

 アメリカ中央部でミシシッピー川の流れるテネシー州にあるキャンパスは、とてもとてもとても広くて、さすが広大なアメリカだと思いました。そして、建物はレンガ色に統一され、高さもせいぜい4、5階で、落ち着いた雰囲気です。各所に大学のマスコットであるTigerの像が置かれていました。昨年の大学創立100周年には市内のいたる所に、100のTiger像を置いたそうです。キャンパスには、白、ピンク、深紅と色とりどりのサルスベリの花がたくさん咲いていて、地面には斑入りヤブランがあります。ああ、京都の自宅の庭を思い出してしまいます。
 朝食会では朝から自慢のワインをご馳走になり、昼食会ではメンフィスで有名なBBQの店に行き、その量に圧倒されました。夕食会では、イタリア料理、日本料理の店にお招きいただき、それなりの細やか味で堪能しました。食事をしながらアルコールが入ってることもあり、今後の国際交流の在り方などを突っ込んで意見交換しました。

 各国から来ている留学生たちが受けている英語の授業を見学しました。一人ひとりにきめ細かく指導されていて、これなら本学から留学しても問題なく英語が上達し、生活も安心できると思いました。その日は日本からは1人で、韓国、インド、中国、ブラジルなど様々な国から来ていました。キーワードを決めて英作文をするのですが、その内容や表現でお国柄が出ているように思え、楽しかったです。次いで、日本語を教えているクラスを見学しました。松田先生のクラスは上級で、日本で食事をする状況での日本語を学んでいました。少々たどたどしいところもありましたが、十分コミュニケーションがとれるレベルでした。徳田先生のクラスはまだ入門から中級といったところで、何度も繰り返しの反復学習でした。
 日本語クラスの授業が終わったところで、出席者全員が集まって、ピザの昼食をとりながらのミーティングが行われました。私たちも招待されて、挨拶させていただきました。これから本学に留学する学生、6月の研修で大阪に来た学生などもおり(野風草だよりNo.386)、楽しいひと時でした。石原君が大阪経済大学の魅力、大阪の面白さを存分に語ってくれました。

 宿舎はホリディ・インで、メンフィス大学のすぐそばです。正面にはもちろんTigerがいます。快適なホテルで、バイキングの朝食もおいしかったです。毎朝早く起きて、ホテル周辺を散歩しました。家はすべて一戸建てで、前庭を大きくとり必ず大きな木が植えられています。驚いたのは、すぐ近くにゴルフ場があったことです。何か広大な芝生の丘があるなと思って歩いていたら、突然ゴルファーが出てきて打ち出すので、あわてて道路へ逃げました。
 今回のメンフィス訪問は、日程が詰まっていて、シカゴやニューヨーク、ロスアンゼルスなどに寄ることもありませんでした。それでもアメリカ中部はこれまでゆっくり見たことがなかったので、いい経験になりました。そして、崎田さん、石原さんのサポート、メンフィス大学の松田さん、徳田さんのおかげで十分に目的を果たすことが出来ました。皆さんに感謝いたします。

 おまけを少しだけ。仕事が終わって、松田さん、徳田さん夫妻とエルヴィス・プレスリーが過ごしたグレースランドへ行きましたが、観光客がたくさん来ているのに驚き、今でも人気があるのだなと思いました。夜にはBeale Streetを散歩しました。この通りは、ジャズのライブ演奏をしているレストラン、カフェ、バーが数十軒並んでいます。私は、B.B.キングという店に入りました。B.B.キングは、ブルースギタリストとして超有名で、メンフィスで暮らしたのです。私は、1998年に大学の同僚とU.C.デービスを訪ねた時、サクラメントの音楽店で今一番売れているCDを教えてくれと、いい加減な英語でお願いしたら、B.B.キングの“Deuces Wild”をすすめられて購入したのです。それで、わざわざB.B.キングという店に入ってみたのです。

 お別れの時には、、松田先生のミシシッピー河畔の自宅マンションに招待していただきました。この間お世話になったことの御礼を述べ、今回のメンフィス大学訪問が無事に成功したことを祝って乾杯しました。アメリカで一番長いミシシッピー川に沈む夕陽を眺めることも出来ました。
 仕事を終えて、メンフィスからシカゴへ飛び、さあ日本へとなって、飛行機の故障で飛び立てず、あわてて飛行機便を変えて成田に深夜に到着。京都までは帰れず、東京に一泊して、早朝新大阪へ。3日10時からの「17歳からのメッセージ」の審査にかろうじてセーフ!