学長・野風草だより

No.419

No.419 2013年9月26日(木)

きさんじ塾の閉講式・開講式

 大学周辺の地域に住む高齢者のための健康教室「きさんじ塾」の閉講式が9月19日に体育館で開かれました。サポーターの学生さんたちと一緒に運動をした後、お一人ずつ私が自署した修了証をお渡ししました。エクステンションが開いているセミナーでは、へたくそではありますが、すべて自署した修了証をお渡ししています(野風草だよりNo.372)。きさんじ塾は、2006年に東淀川区との連携協定により始まり、今回で13期20名を合わせて約200名の方が受講されました(野風草だよりNo.18)。
 卒業した塾生たちは、「きさんじクラブ」を作って、お付き合いを深めたり、再び受講することもしているそうです。学園祭の模擬店には、おいしいおでんや炊き込みご飯を出されて、おいしさで即完売です。こうして、地域の方々と繋がるのは、うれしいことです。何よりも中尾美喜夫先生の長年のご努力に感謝するばかりです。お世話いただいているエクステンションセンターの皆さま、ありがとうございます。

 学生スタッフの皆さんが、20名ほどおじいちゃん・おばあちゃんのトレーニングをサポートしていました。すばらしい光景です。9月26日の開講式では、学生スタッフが一人ひとり紹介されていました。新しくできたD館の8階ホールで行いましたが、地域の方々にこうしてたくさん来ていただくのは初めてで、皆さん喜んでいただきました。建設中は周辺の方々にご迷惑をかけてきたので、こうして「お返し」が出来るのはうれしいことです。今後とも地域との繋がりを深めていき、「経大さん」と愛されるように努力していきたいと思います。

○人間科学部 佐々木 亮君のコメント
 「きさんじクラブ」へ学生スタッフとして参加して今年で3年目になります。この健康教室の特徴は、何よりも参加者である高齢者の方々がとても元気なところです。私を含め学生スタッフは運動を指導するだけでなく、この参加者の方々から非常にたくさんのことを学ぶ機会があります。この教室に参加するようになり、高齢者の方々と話す機会が増え体験談などたくさんの話を聞かせてもらい、貴重な経験になっています。また、大勢の人の前で話す機会が増え、今まで人前で話すことが苦手だったのですが、それも克服できました。時には厳しいことも言われることもありましたが、この教室に参加して、大学の授業だけでは学べないことを勉強させていただきました。

○経済学部4回生 加納 翔君のコメント
 私たちは毎週木曜日に本学の体育館で、地域高齢者の健康教室(きさんじ塾)で運動指導をしています。ダンベルやトレーニングマシンを使った運動では、お年寄りと呼ぶには失礼なくらい皆さん元気があります。また話好きな方が多いので、日常のことや昔のこと等を話してくださり、楽しく運動をしています。高齢者との関わりが少ない私たちにとって、よいチャンスであり、お互いコミュニケーションをとりながら、互いに協力し合いきさんじ塾を盛り上げていこうとしています。学生スタッフとしてはきさんじ塾を通じて、少しでも元気になって、健康な身体で長生きしてもらうことを願っています。

○きさんじ塾10期生 森岡 美知子さんのコメント
 「きさんじ塾・クラブ」の1期生で始めて参加した時は、25名の人数で各グループ4~6名に学生さん1~2名が付いて、トレーニングマシンの操作や筋トレマシーンの使い方、また解らない時にはすぐに聞くことができ、学生さんたちと楽しく話をしながら運動が出来ました。指導の学生さんが卒業前に私たち一人一人に手紙をもらい嬉しかったです。また卒業された学生さんたちが時々仕事帰りに体育館に顔を見せに来てくれます。先生と学生さんや私たちにも声をかけてくれます。元気で仕事に頑張っているのが大変嬉しく思います。毎年学生さんたちが初めて「きさんじ塾」に参加された時は、掛け声も小さく恥ずかしそうでしたが、少しずつ指導者として成長していくのが素晴らしいと思います。私も元気を貰いながら、これからも頑張って運動を続けます。

○きさんじ塾10期生 清家 徹さんのコメント
 私が定年を迎えた頃、大阪経済大学に「健康教室」が開講された。今から7年前のことである。ある日、東淀川区広報を読んでいた妻から、「きさんじ塾」への応募を勧められた。それまで、日常的に身体を動かす習慣がなかった私は、運動を生活の中に取入れたいという思いと、転勤族で地域の人たちとのつながりが無かったこともあり、心機一転の手がかりを求めて参加した。
 この教室は、週に一度90分という限られた時間の中で、筋力トレーニングを含む各種トレーニング等からなり、時に座学もあった。一般のトレーニングジムにない大変工夫されたものでした。それに、すばらしい先生方と、ボランティアで参加の学生さんとの交流はいままでになく新鮮で刺激的でした。また、同世代の仲間と一緒に肩の凝らないひとときを過ごすことも新たな楽しみの一つとなりました。何事も3日坊主でおわる私が、休むこともなく、7年もの間、継続して取組むことができたのは、めぐまれた環境のもとで数多くの皆さんの善意に支えられたおかげです。
 一方、この「きさんじ塾」で体験したことは、その後の自分の健康づくりに大きな変化をもたらしました。一つ目は、積極的に「運動の習慣化」に取組むようになった。二つ目は、自分の健康については自分が主役だと認識し、体調維持(体重・血圧・食事の管理等)により努めるようになった。三つ目は、TV・新聞をはじめ健康に関する情報に関心が高まり、会話の引出しが増えた。
 豊かな人生は、生きていてよかったと思う瞬間を積み重ねる作業だそうですが、今、人生そのものが一番充実した季節と心得て、この健康教室で老いに関する様々な情報を得ながら、中尾先生が話された「健康になって何をすべきか」をあらためて考えたい。いくつになっても「やりたい夢にチャレンジ」できればと思っている。
 最後にこのような場をつくっていただいた、大阪経済大学の学長をはじめ関係者の皆さまと、東淀川区役所の関係者の皆様に心より感謝申し上げます。