学長・野風草だより

No.423

No.423 2014年1月6日(月)

新年互礼会での年頭挨拶「初心に帰ろう」

 6日は講義が再開され、仕事始めでもありました。昨年11月から2期目の学長を務めていますが、バタバタしててこの野風草だよりをしばしお休みしてしまいました。あれやこれやと年末年始考えていました。これから残りの人生でライフワークである研究をどんなふうにやり、定年まで学生たちをどう教育していくのか、そして学長として大経大の将来像をどう描くのか。すぐに答えが出るものではありませんが、道を求め続けようと思います。
 ふと壁に目をやれば、「鏡獅子」などで有名な彫刻家である平櫛田中(1872~1979)が書いた「いまやらねばいつできるわしがやらねばたれがやる」の額が目に入りました。1990年にゼミの4年生と卒業旅行で、倉敷、尾道界隈をレンタカーで回った時、無理を言って岡山県井原市の田中美術館で購入したものです。この時はなぜかしら、倉敷の大原美術館、笠岡の小野竹喬美術館と美術館巡りをしたようで、学生さんにはいい迷惑だったかもしれません。尾道でフグを食べ、千光寺公園で泊まったのが懐かしく思い出されます。以来、この額を25年間も掛けてきましたが、年末年始、急にこの言葉が響いてきました。「六十、七十は洟垂れ小僧、男盛りは百から百から、わしもこれからこれから」、「せくな、いそぐな、来世があるぞ」と言って、107歳まで現役で彫り続けた人の言葉です。
 以下は、新年互礼会での私の年頭挨拶です。

 皆さん、明けましておめでとうございます。昨年1年間、大経大の充実のためにご努力いただきまして、ありがとうございました。今年も1年、よろしくお願い致します。昨年の年頭挨拶で、2032年の100周年には、「経済・経営系の私立大学として、No.1を目ざそう」とお話しさせていただきました。そんなこと・・・と思われた方もいるかもしれませんが、私は本気です。以前から「つながる力 No.1」を言ってきていますが、加えて満足度No.1、達成度No.1の実現に向けて、一歩ずつ改革を進めていきましょう。
 昨年1年でどれだけ前進できたでしょうか。80周年キャンパス整備事業のフィナーレとして、学生のための講義・ゼミ棟であるD館が完成しました。長年の懸案だった各館をつなぐデッキも出来ました。このD館効果は大変大きかったと思います。学生たち、ゼミ生たちと話してても、この建物で学べることに満足してくれています。まさに“大経大PRIDE”が醸成されつつあります。

 3年前の学長就任にあたって、どんな大学つくりを目ざすかということで、「ゼミの大経大」、「マナーの大経大」、「就職の大経大」という3つを提案いたしました。「ゼミの大経大」は昨年で4回目となったゼミⅠグランプリなどで、大経大の教育の特徴として着実に定着しつつあります。「就職の大経大」もリーマンショックから立ち直ってきて、以前の「就職に強い大経大」が復活しつつあります。
 「マナーの大経大」は、どうでしょうか。歩きたばこは減ってきてますし、春と秋のマナーアップキャンペーンにはたくさんの学生が参加してくれています。今年は気持ち良い、すがすがしい大学へともう1ランクアップを目指しませんか。そのために「あいさつ」を励行して、お互いに言葉と気持ちをつなげていきたいものです。教職員同士はもちろん、学生さんたちとも思い遣りの「あいさつ」を交わしていきましょう。外部の来客が、「さすが大経大さん」と言われるようにしていきたいですね。
 最後に一言。「初心に帰ろう」。大経大という高等教育機関に勤めたのは、やはり若い青年たちの教育に携わりたいという希望、熱い志があったからだと思います。教員になったのも「世のため、人のため」に研究・教育したいという情熱があったからでしょう。私も歳をとるにつれて、初心が薄れてきたり忘れかけてしまいます。こうした尊い教育の仕事についてお給料をいただけることは、ありがたいことです。改めて「初心に帰ろう」。