学長・野風草だより

No.491~500

No.491 2014年7月26日(土)

祇園祭で夏到来、猛暑と蝉時雨

 四条へ出ると、祇園祭のコンチキチンのお囃子が聞こえてきます。京都に夏の到来です。今年は、49年ぶりに17日の前祭りと24日の後祭りに分かれ、大船鉾が150年ぶりに再建されました。鉾を建てているところを見に出かけました。まだ途中でしたが、大きな船の構えで勇壮でした。ちょっと触ることもできましたし、取り付けられていない大きな車輪を見ることも出来ました。会所で地元の方がワイワイガヤガヤと楽しそうに歓談されているのが印象的でした。24日は6万人の人出だったようです。

 前祭りで縁起物の粽を買いました。月鉾は曳き初めで綱を引くことが出来ました。そして孟宗山はかわいい筍がついた粽です。早速、玄関に飾り、一年の無事をお祈りしました。夏越しの茅の輪(ちのわ)とともに(野風草だよりNo.478)掛けていると、何となく「京都人」になった気がしてきます。いえいえ、40年住んでいようと、「京都人」はそんなにあまいもんではありません・・・・
 この間、小説なども読み耽りました。万城目学『とっぴんぱらりの風太郎』(吉田神社と京都が舞台なので読んだけど、なにしろ長かった)、木皿泉『昨日のカレー、明日のパン』(おもしろい、『すいか』読んでみよう)、和田竜『村上海賊の娘』(今治沖の能島村上の話、ストーリーがうまい)、大沢在昌『海と月の迷路』(最後まで犯人がわからんかった)、葉室麟『紫匂う』(上手やけど、ややマンネリ)、神林長平『戦闘妖精・雪風(近未来SF小説だけど、哲学的でびっくり)など、いろんなものを読んでいます。

 26日は、暑かった・・・・38.3℃!!!7月としては、京都の観測史上最高らしい。近くに買い物に行ったけど、つい昔懐かしい麦わら帽子を衝動買いしてしまいました。これからは、庭仕事、近くの散歩に愛用することにしよう。昨年の8月上旬も猛暑でした。もっとすごいのは、10年前の1994年の8月。39℃越えが連日続き、39.8℃は京都の史上最高。草木もややしおれ気味です。庭には白いシマサルスベリが咲いていて、大きな蜂がブーン、ブーンと飛び回っています。写真の右側の花の近くの黒いのが、蜂さんです。吉田山からイタチが手水鉢の水を飲みに来たのにもびっくりです。
 もっと驚いたのは、セミの羽化が見れたことです。水やりをしてると、紅葉の木の下からセミの幼虫が歩いているのです。じっと見てると、壁際へノコノコ歩いていきます。そして、半日、見続けて脱皮して、緑色のくるまれた羽が少しずつ広がっていくさまは、大げさですが神秘的です。5年もの長い間いた地中から出てきたのです。最初は抜け殻につかまっていますが、やがて自分の足で壁にぶら下がります。そしていよいよ旅立ち、と期待していましたが、ちょっと中で仕事をしていたら、いなくなっていました。劇的瞬間を見逃してしまいました。後に残るは、空蝉のみ。よくわかりませんが、ネットで調べてみるとミンミンゼミではないかと思います。蝉時雨、あの蝉さんも鳴いているのかな?理科の自由研究をした一日でした。