学長・野風草だより

No.518

No.518 2014年11月3日(月)

秋深し、名誉教授の先生方と

 秋深しです。庭のツワブキ(石蕗)が満開です。紋黄蝶が飛んできて、とまっています。黄色に黄色、わかりますか。蜂さんも来ています。私がお世話している研究会のメンバーに送ったら、「蝶ひとつ とはぬ日かけや 石蕗(つわ)の花 其角」の句がかえってきました。粋ですね。まさに蝶が秋の陽だまりで飛ばずにじっとしている写真の情景にピタリとはまっています。其角(1661~1704)は芭蕉十哲の1位の弟子で、仏教学者の富永半次郎はゲーテと並ぶ偉大な文学者と評価しています。『宝井其角全集』(勉誠社)によれば、自撰発句集である延宝から宝永までの五つの元号の間の句を収めるという意味での「五元集」の「五元集脱漏」にあります(『宝井其角全集』資料編724頁)。以前に蝉の羽化の写真を載せましたが(野風草だよりNo.491)、その時は、「ひるがへる 蝉のもろ羽や 比枝(=比叡)おろし 蕪村」が返ってきました。

 大樟祭のこの日、新たに名誉教授になられた先生方に授与式を行いました。山本 恒人先生と門田 俊夫先生がお越しくださいました。山本先生は、専門の中国研究を活かして、各種の団体などで講演や研究報告で忙しくされているとのことでした。初孫が出来て、京都の一乗寺にしばしば来られてているそうです。念願の自動車免許取得にはまだ挑戦出来ていないそうです。門田先生は、ユーラシア大陸最西端のポルトガルのロカ岬へ旅行されたそうです。そして、四国の足摺岬にも。長年翻訳を続けてこられた「スペクテーター」のまとめに取りかかっているそうです。他に齊藤 栄司先生、二宮 正司先生、田中 邦夫先生の3名の先生が今年度なられましたが、この日は欠席されました。

 その後、各学部長と事務局長を交えながら、他の名誉教授の先生方と昼食をとりつつ和やかに懇談しました。山本晴義先生は、来年で満90歳を迎えられます。先生が始められた大阪哲学学校も30年近くになるそうです。先生のしゃべりは、今もなお健在でした。是非来年の名誉教授懇談会では、先生の卆寿のお祝いをしましょうという話になりました。松原和男先生、渡邉泉先生、重森曉先生、稲葉紀久雄先生が参加されました。