学長・野風草だより

No.573

No.573 2015年4月14日(火)

北タイで布教活動するゼミ卒業生

 私のゼミ卒業生12期(2000年度卒業)の額賀潤二君は、奥様のひとみさんとともにタイ国でキリスト教の布教活動をしています。彼には2010、2013年に帰国した時、新入生特殊講義で話をしてもらっています。2013年の時の様子は野風草だよりに書いています(No.388)。久しぶりにメールでの便りをいただきました。こうして活躍している姿を見るのは、何ともうれしいことで教師冥利につきます。今年3月に卒業した26期のゼミ生で550人にもなりました。一人ひとりが私にとって、大切な存在、宝です。皆さんの活躍、健康をお祈りいたします。以下は、額賀君の便りです。

○額賀潤二さんのコメント
 御無沙汰しております。タイ国におります額賀潤二です。日本は桜の季節到来というニュースを耳にしますが、京都の街並みに咲く桜は一際美しいのではないでしょうか。徳永先生のご活躍ぶりは大経大のホームページから拝見しております。私が学生の頃の大経大のイメージは「古い、狭い、暗い、固い・・・」といったものでしたが、今では見る影もありませんね。先生がイメージしておられる学風にはまだまだ到達されていないのだと思いますが、卒業生といたしましては嬉しいニュースばかりです。

 本日は私たちの近況を報告させていただきたいと思いましてメールさせていただきました。私たちは2015年2月より南タイのプーケット県から北タイのチェンライ県に異動になりました。約4年間のプーケットでの生活を通して、タイ人の慣習や文化、気質などをさまざまな経験を通して学ぶことができ、チェンライ県での活動でそれらを活かしていきたいと思っております。

 プーケットは観光地で発展し、経済的にも豊かな島でしたが、チェンライは山に囲まれており、過去ミャンマーとラオスの山岳地帯に住んでいた少数民族が移り住んで焼き畑農業などで生計を立てている貧しい地域です。彼らはタイ国に住んでおりますがタイ人ではなく、国境が厳格に設定された後にタイ国に取り残された民族で彼らのアイデンティティーは中国、ラオス、ミャンマーにあることが多く、彼らは各部族語で会話しております。その為せっかく覚えてきたタイ語は御高齢の方々には通じません。言葉、慣習、民族性など、また一から学ばなければならないことが山ほどありますが、新しい出会いに胸を躍らせております。

 現在の私たちの活動地域は、チェンライ県の北に位置するチェンコン市とウィエンケン市で、メコン川を境にすぐ目の前にラオスが見えます。山岳地帯に集落を築いて生活している少数民族のクム族の教会や村の子供たちのために活動していく予定にしております。チェンライ県は私がタイに来た時に活動地として最初に希望していた場所ですので、とてもうれしく、また喜びをもって活動しております。今年一年間は現地を学ぶこと集中し、とにかく人々と話しをし農作業を手伝わせていただいたり一緒に食事をさせていただきながら、身体でいろいろなことを感じていきたいと思います。その後、自分たちに出来ることや期待されていることを判断して具体的な活動に入っていく予定です。
私たちは来年の4月頃に約4か月間一時帰国をする予定です。またその際にお会いできますことを心待ちにしております。徳永先生の更なるご活躍をお祈りいたしております。

 以下、写真の説明をしておきます。上から1、2枚目はプーケットでの活動の様子です。
 貧困層で身体に障害を持っておられる方に対して、日本の支援団体と連携して車椅子を援助することができました。国からの援助は十分ではありません。タイの貧困層の方々は病院に行くことを極度に恐れています。貧困層の健康保険ではしっかりとした医療を受け ることが出来ないことが一番の問題ですが、その他にも教育を十分受けることが出来なかった方は、医師や看護師の言っている意味が理解出来ません。また診察はほぼ無料ですが、薬代を支払うお金がありません。このような方々に対して病院の付き添い、適切な治療を受けられるサポートをしております。
 貧困層の子供たちの中には十分な教育を受けることが出来ない子供たちがいます。算数や読み書きなどの教育サポート、一緒に歌ったり遊んだり時間を共有する中でキリスト教の精神に基づき子供たちの心の育成をサポートしています。

3枚目からは今度入ったチェンライ県の様子です。
 メコン川を挟んで右側がラオス、左側がタイ
 3月~4月にかけて焼き畑が行われる
 少数民族の村の様子
 村の集会所で子供たちのためのプログラムの様子