学長・野風草だより

No.600

No.600 2015年6月3日(水)

「野」の花が咲いて、600回になりました

 5月中旬から暑い日が続いていましたが、近畿地方は梅雨入りしたようです。草木たちも一息ついた感じです。洋アジサイの花が色づき始めました。数週間咲いているうちに、段々と濃く色変化していくのを見るのが楽しみです。
 2010年12月から始めた野風草だより、4年半がたって、600回を迎えました。100回(2011年7月 野風草だよりNo.100)、200回(2012年4月 野風草だよりNo.200)は、よう続いたなと思い書いています。300回(2012年12月)、400回(2013年9月)は当たり前のようになって、スルーしています。500回(2014年10月 野風草だよりNo.500)は、さすがに500という節目となった感慨で書いています。今回で600回、どこまで書き続けられるだろう。これまでの総アクセス数は、43万6千回。読んでいただいているたくさんの方々が、毎月約1万回前後アクセスしていただいている、これが大きな励みになっています。ありがたいことです。改めて御礼申し上げます。この学長ブログは、事務局長室で作ってもらっています。担当者も3代目となりました。ここまで支えていただいた3名の職員の方々、本当にありがとうございました。

 梅雨空のもと、「普段着」の「野」の花が咲いています。ドクダミ、ユキノシタ。どちらかと言えば、半日蔭とか水回りのそばとか、条件の悪いとこながら、毎年忘れずに咲いてくれます。「強い」花です。伐って食卓に活けながら、楽しんでいます。可憐で上品な花です。オレガオレガと主張しない「日本的慎ましさ、情緒」を感じます。
 4年半もたつと、毎年同じような話題となって、マンネリ気味かと懸念しています。大学の各種行事、クラブ・サークルなどの応援や観劇、私のちょっとした日常。文中に以前の記事の通し番号を書くことも増えてきました。かつては、1か月全く更新しない時もありましたが、2014年10月以来、連続して更新しています。間が空くと古くさくなるので、最近は2つか3つでもこまめに更新するように努力をしています。もう一つ心がけているのは、出来る限り活躍している学生さんたちにコメントや感想を書いてもらうようにしていることです。私は最近「大経大プロフェッショナル」の育成と大学内外への発信を強調していますが、何か特別というのではなく、表でも裏でも大経大を支えてくれているまさに「プロフェッショナル!」を紹介していきたいと思っています。洋アジサイは梅雨の代表花ですが、足元ではドクダミ、ユキノシタが咲き続けています。

 私が最近で一番刺激、ショックを受けたのは、97歳の日本画家である「堀文子展―一所不住・旅―」を見たことです(野風草だよりNo.585)。『堀文子画文集 命といふもの第2集 無心にして花を尋ね』(2009 小学館)の「どくだみ」(12~13頁)で、以下のように書かれています。
 「毎年、梅雨時に露地の片隅に咲く、どくだみの、きりりとした姿に私はひかれていた。・・・名のある華やかな花達は珍重されるが、振り向かれる事もなく道端や庭の隅にひっそり咲く、名もなき花、讃えられる事もなく、うとんじられながら志をまげず、生き続けたけなげさ。踏まれても摘まれてもあきらめず、自力で生き抜いてきた雑草達の姿には、無駄な飾りがない。生きる為の最小限の道具立だてが、侵し難い気迫となって私の心を打つのだ。むさぼらず、誇らず、黙々と下積みの暮しに徹する名もなき者の底力が、どくだみを描く私の体に地鳴りのように響き渡るのだった。」