学長・野風草だより

No.614

No.614 2015年6月19日(金)

ビブリオバトル~人を通して本を知り、本を通して人を知る~

 第8回のビブリオバトルが、D館2階のICカフェで開かれました(野風草だよりNo.131238287390)。本好きな私は、出来る限りのぞくようにしています。今回は、1,2年生の4名でした。初めての学生ばかりで、戸惑いながらの発表でしたが、一所懸命に本の魅力を伝えようとしているのが印象的でした。私も採点して投票しました。私の知らない本を知るのは、うれしいことです。溝上慎一『大学生の学び・入門』なんてのは、初めて知りました。隣に女子学生が観客として座っていましたので、話しました。周防柳の『逢坂の六人』(2014 集英社)を推薦してくれたので、早速読んでいます。
 別の機会には私の研究会の仲間から綾辻行人の「本格派」推理小説を教えてもらい、『十角館の殺人』『時計館の殺人』など次々に読んでいます。また、都島区のウィスキーバーに行けば、バリー・アイスラーの『雨の牙』『雨の影』などのサスペンス小説に出会います。学生さんの発表を聞きながら、私だったらどんな本を取り上げるか考えていました。こうした本好きの学生さんたちが増えていくのは、うれしいことですね。お世話いただいた図書館の皆さん、ご苦労様でした。

○近藤直美図書館長のコメント
 当日は学生、教職員に加えて学外からの観戦者も来てくださり、活気あふれる会になったと思います。バトラー(発表者)、観戦者ともに1年生の参加も多く、また運営側に回る図書館サポーターにも入学してすぐに参加を決めたという方もいて、とても楽しいバトルになりました。運営にあたってくださった皆さん、ありがとうございました。
 今回も各自思い思いの小説、科学書、入門書などを取り上げましたが、どれも「なぜこの本を取り上げたのか」という問題意識が鮮明で、聴衆に訴えかける力がありました。このわくわくする時間を、もっともっと多くの人に味わってもらえたら。ビブリオバトル、次回は秋。皆さんの参加をお待ちしています。

○経営学部1年生の満田 翔太郎君のコメント (溝上慎一著『大学生の学び・入門』)
 今回、私がビブリオバトルに参加するきっかけは、高校生時代、一度だけやったビブリオバトルが印象に残っていたからです。さて、今回私は本を紹介するために原稿を考え、一度か二度練習して本番に臨みました。しかし、高揚感高まる中で本を紹介することは、自分が想像するようにうまくはいきませんでした。途中で話が逸れてしまったり、時間が余ったりと、心の中でパニックに襲われましが、何とか本を紹介することができました。私はこの体験を通じて、他のバトラー(紹介者)の話を聞くことができていないことに気付きました。だから、次からはほかの人と意見を議論ができるように、しっかりと聞き、本を紹介したいと思います。

○経済学部2年生の荻原 渉君のコメント (村上龍著『どこにでもある場所とどこにもいないわたし』)
 私は今回初めてビブリオバトルに参加しました。ビブリオバトルの面白い点は、台本やパワーポイントを使うことが出来ない点です。私は大学に入ってから、授業などで発表する機会を何度か頂いたことがあるのですが、台本やパワーポイントを一切使わずに発表するのは初めてでした。ですので、とても緊張した面もありますが、アドリブを加えながらのプレゼンはとても新鮮で、良い経験になったと思います。本が好きな人、発表するのが好きな人には勇気を持って参加してみてほしいです!!新たなステップに踏み出す良い機会になることを願っています。

○経済学部2年生の足立 実君のコメント (池井戸潤著『下町ロケット』)
  ビブリオバトルにバトラーとして出席したのは今回が初めてでした。優勝はできませんでしたがとても楽しい時間でした。私はビブリオバトル当日に発表する内容を考えるつもりでいましたが、急遽出身高校の学園祭に行くことになり、あまり考える暇をつくれず、ほぼアドリブになってしまいました。けれども、緊張はしませんでした。開き直ったのかと思いましたが、それは違うことが発表の直前になってわかりました。高校の学祭が話のネタに化けてくれたのです。あらかじめ原稿を用意していたらできなかったことだと思います。アドリブだからこその面白さだと思いました。そんなことに気がついた大会でした。

○経済学部1年生の小田 勝也君のコメント (重松清著『きみの友だち』)
 ビブリオバトルを知ったのは開催する2週間前でした。悩んだ末、1週間前に出ることを決めました。そこで、去年に読んだ本を読み直しました。準備時間が短かったので本番、何を言おうか考えてなく、アドリブで頑張ろう‼と思っていました。しかし、参加者の方々はしっかり準備をしてきて自分が言うことを考えていました。その結果、自分があまりうまく伝えられず負けました。正直、悔しかったです。勝負事では負けたくないので、準備不足だったと反省しました。でもいい経験になったし、やってみてよかったと思いました。