学長・野風草だより

No.627

No.627 2015年8月16日(日)

京都の夏を祈りながら過ごす

 暑い京都の夏がやって来ました。まずは無事に過ごせるように、6月30日、自宅近くの吉田神社へ夏越しの祓いに行ってお祈りをしてきました。昨年も行きましたが(野風草だよりNo.478)、今年も茅を一束いただき、玄関先に小さな茅の輪を作って飾りました。
 7月に入ると、京都は祇園祭の季節です。昨年から前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)になりましたが(野風草だよりNo.491)、今年も後祭の山鉾を7月21日に見に行きました。大船鉾の勇壮な姿が印象的でした。粽もそれぞれの鉾で工夫されており、町内の子供たちの可愛らしい声が響きます。私は大船鉾、南観音山、八幡山で粽を買い、家の門口に飾って、この一年の無事を祈ります。

 7月20日には、下鴨神社で「みたらし祭」の神事がありました。これは平安時代から続いているもので、土用丑の日の前後5日間に、境内の御手洗池に祀られている御手洗社でお祈りをして、罪、穢れを祓い、無病息災を祈る神事です。「足つけ神事」として、御手洗池に膝まで足をつけて進み、蝋燭を御手洗社近くの燭台に灯します。ひやっーーー。本来は夜に行うもののようですが、すごい人出らしいので、昼前に行きました。それでも行列が出来ています。

 池から上がって、糺の森から湧き出ている御神水をいただきます。そして「無病息災健脚祈願」と書かれた足形のお札の裏に、家族の名前と年齢を書き、近くの納め所の水に浮かべ、御手洗社に無病息災をお祈りします。糺の森に囲まれながら、とても清々しい気持ちになってきます。ここで豆知識を一つ。みたらし団子は、ここの御手洗池の水泡を模して、作られたんだとか。ご存知でしたか?私は知らんかったな・・・そういや、境内の参道でみたらし団子を売っている屋台があったけど、ここも行列ができていました。私は境内を出て、「京は遠ても十八里」、昔ながらの若狭街道=鯖街道の店で鯖寿司をいただきました。

 8月16日は、送り火です。迎え火を13日にして、この日は送り火です。昨年と同様に精霊馬を作り、麻がらを焚いて(野風草だよりNo.497)、御霊を迎えて送ります。昨年は父母の新盆でしたが、今年は3月に亡くなった義姉の新盆です。さらにこの8月に亡くなった実兄はまだ納骨が済んでいませんが、お祈りを致しました。身近な人を次々と亡くして、心の空所が出来た感じで、手を合わせながら、思い出をたどっていきます。

 夜8時からは五山の送り火です。近くの吉田山にある竹中稲荷神社から如意が嶽(大文字山)の送り火に手を合わせます。なむあみだぶつ、なみあみだぶつ、なみあみだぶつ・・・ありがたや、ありがたや、ありがたや・・・・おかげさま、おかげさま、おかげさま・・・と念じながら・・・