学長・野風草だより

No.653

No.653 2015年11月21日(土)

「教職の大経大」へ様々なチャレンジ

 11月14日、恒例の大樟教育研究会が開かれました(野風草だよりNo.137288)。今回は56名の先生方と22名の学生が参加していました。先生方の顔ぶれを見ていますと、ここ10年ほどで卒業した先生が随分と増えてきました。44回卒の藤原三喜男先生と77回卒の長谷川郁都先生は、同じ神戸市立楠高校で教鞭をとられています。お二人の先生とお話ししましたが、本当にうれしいですね。
 大樟教育教育研究会では、確実にバトンタッチが進んでいます。教員採用試験の合格者は、2010年度が7名(うち現役2名)、11年度が10名(3名)、12年度が5名(2名)、13年度が9名(4名)、14年度がなんと22名(2名)、15年度が10名(3名)となっています。2012年度に卒業した私のゼミ生も、常勤講師を続けながら、今年度中学の社会に合格しました。連絡受けた時は、うれしかったですね。3年間、よく頑張ってくれました。大樟教育研究会の皆さまには、多大のご支援をいただいています。心から感謝いたします。また、サポートしていただいている教職関係の教職員の皆さまに御礼申し上げます。

 講演では、本学卒業の中南勲先生(神戸市こども家庭センター)が、「いじめと向き合う~大学で何を学んだか~」を話されました。学級の理想像は、「響存的世界」と話されていたのが印象的でした。鈴木亨元学長の経済哲学の講義を受けて感銘し、それが現在までも先生の中で生き続けていることに感動しました。その後は、小・中・高に別れて、そして今年度初めて支援学校のパートが出来て、先輩の先生方と現役の学生が懇談しました。
 私は、「教職の大経大」を目指そうと言ってきましたが、こうした大樟教育研究会の活動や採用試験の実績をみていると、確実に前進していることを実感します。私は本学において教育の仕事に携われていることに、大きな喜びを感じています。若い人たちの内発的な伸びる力を信じて、「そっと手を添え、じっと待つ」スタンスを根本に据えてやってきました。時流におもねることなく、世間の競争や流行にバタバタ慌てふためくことなく、今後とも「いのち」を慈しみ育む教育を通じて、21世紀の日本社会を担う有為な若者を育てていきたいと思います。大樟教育研究会の皆さま、今後ともご支援よろしくお願い致します。

 大樟教育研究会で、「T-プロジェクト」なるものがあるのを知り、21日に覗いてみました。本学の赤松徳之君(本年、高校の公民で合格)らが、教職科目をご指導いただいている小部修先生のサポートを受けながら立ち上げたものです。この日には、関西外大、相愛大、大阪大、京都造形大、京都女子大、同志社女子大、奈良教育大などの学生、教員が参加されていました。こうして他大学と交流しながら、教育を考え、教職をめざしていくのは、何と素晴らしいことでしょう。自分たちの大学だけが生き残ればいいといった発想で、大学の「改革」を進める動きが目立ちます。T-プロジェクトの活動は、1大学の枠を乗り越えて、共存共栄で教育を考えていこうとしています。T-プロジェクトの皆さんは、すでに一歩前に進んでいます。T-プロジェクトの今後の活躍をお祈りいたします。小部先生、ありがとうございます。

○赤松徳之君のコメント
 こんにちは。経済学部4回生の赤松徳之です。私は今年の2月に、他大学の学生や教員として活躍されているOBの方々を交えて教育について考えを深める、T-プロジェクトという活動を立ち上げました。T-プロジェクトでは、学生が主体となって運営しており、現在3大学の学生が運営スタッフとして携わっています。主な活動として、模擬授業や討論、集団面接などを行っています。活動は教員採用試験に特化したものだけではなく、教員を志望していない人でも参加しやすくしているため、1・2回生の人や塾講師の人まで幅広い方々に参加していただいています。現在までに8回開催しており、参加大学は10大学を超えました。11/21(土)に大阪経済大学で行われた第8回T-プロジェクトでは、過去最高の40人近い人に参加していただきました。これからもより良い活動になるよう、スタッフ一同精一杯努めてまいりますので、よろしくお願いします。

 この日は、だいけいだい教室をD80でやっていましたので、こちらにも顔を出しました。3、4年生たちはT-プロジェクトに参加していましたので、1、2年生が中心となって運営していました。各机を回りながら、一人ひとりに向き合って、勉強のアドバイスをしていました。教室の終了後は、スタッフたちで今日の反省会です。ここは良かった、あそこは次からはこう改善したらなど、真剣な議論が続きます。だいけいだい教室が始まって3年目を迎えました(野風草だよりNo.407483554)。先輩から後輩へと着実にバトンタッチされていることをうれしく思います。皆さんは大経大の宝であり、“大経大プロフェッショナル”です。今回は、1年生の皆さんからコメントをもらいました。

○加藤美遥(1年 経営学部第1部経営学科)さんのコメント
 私がだいけいだい教室で頑張っていることは、子供たちが楽しく勉強できる場を作ることです。そのために私は、まず自分自身が楽しく勉強をしようと努力しています。そうすることで、子供たちも自然と笑顔になってくれると思うからです。私は、これからもだいけいだい教室を続けてより多くの子供に勉強を好きになってもらいたいです。

○室本観世(1年 経済学部)さんのコメント
 子供にはいろんなタイプの子がいるので、勉強を教える際もその子に合わせた言い方や、やり方で一緒に勉強しています。自分が思っていたよりも、子供達は積極的な子が多くて、褒めると素直に喜んでくれたり、勉強内容を理解してくれたときになるほど!とゆう顔をしてくれるのがとても嬉しいです。学生たちと勉強をすることが子供たちの意識を高めてくれればと思っています。

○白鳥さゆり(1年 経営学部第2部経営学科)さんのコメント
 だいけいだい教室に参加して、言葉で伝えることの難しさを実感しました。教える際、わかる!という喜びをもっと知ってもらえるように努力することが今の私の目標です。また、たくさんの人と関わるので自分と向き合わなければならないこともありますが、もっと成長するためにも頑張ろうと思います。

○村島佑実(1年 経営学部第1部経営学科)さんのコメント
 だいけいだい教室は楽しいです。確かに子どもにものを教えるのは難しいのですが、やりがいを感じることができます。
 
○川口絢介(1年 情報社会学部情報社会学科)さんのコメント
 だいけいだい教室をやらせていただいて、普段なかなか関わりの少ない小、中学生に勉強のサポートをしていますが、やはり、子供との関わりは新たな発見や難しさを感じることもしばしばあります。なので子供といえど常に変化する状況を楽しみつつ臨機応変な対応を目指しがんばっています。大学生同士や社会人との関わりとはまた違った新鮮な人間関係を作ることができるだいけいだい教室は常に学びの連続です。
 
○ヴィクトルせつお(1年 経営学部第1部経営学科)さんのコメント
 たくさんの子供と話したりしたいと思っているので、一人の子だけにつかずに視野を広くしてまんべんなく子供たちを見るように努力をしています。また、最近ではたくさんの子から名前を呼ばれるようになってきたので、ちゃんと覚えてもらえているという実感と喜びを感じています。だいけいだい教室の活動を通して自分が成長していると思います。この喜びを感じながら卒業まで続けたいと思っています。また、人として教師としての成長も続けていきたいと思います。