学長・野風草だより

No.656

No.656 2015年12月2日(水)

人権講演会「LGBTのこと、そして人権」

 2015年度の人権講演会がD32教室で開かれました。私は所用のため出席できませんでしたので、担当の職員さんにレポートしていただきました。講師の南和行さんとは、終了後に親しくお話しさせていただきました。


 今年度の人権講演会は、性的マイノリティとされる人々への支援および理解を深めるという観点から「LGBTと人権」をテーマに設定しました。講師には、自らも同性愛者としてパートナーと弁護士事務所を開設されていて、LGBTへの支援活動や講演等も積極的に行われている南和行氏へお越しいただきました。講演会当日は190名ほどの学生と教職員が出席し、熱心に聞き入っていました。

 講演では、まず経験談として、小学生の頃男の人が気になることに気付いたこと、中学・高校で同性が好きということに対して人と違うという悩みやいじめられるのではないかという不安があったこと、大学生になって同性愛の仲間たちに知り合い、ありのままの自分を受け入れることができたことや家族へのカミングアウトしたことについて、エピソードを交えてお話をしていただきました。
 次に、「性」についての考え方(切り口)を通じて、当事者がありのままの自分を否定され、家族であることを否定される葛藤に苦しむのは、社会で当たり前とされている「性」に対する考え方とのギャップがあるということ、だからこそ「性」とは誰もが当事者となりうる人権問題だということについて法律等を踏まえつつ、お話をしていただきました。
 これらを踏まえて、誰もがしあわせに生きられる社会のために、当たり前はひとつではなく、多様なありのままを受け入れていく取り組みが大切であるということでした。最後に、性で悩む人々へ次のようなメッセージをいただきました。
・あなたは「おかしい存在」ではない。
・言えなくてもいい。自分のことを大切に。
・世界中にたくさんの仲間がいる。
・世界中にたくさんの友達がいる。
・「好き」になることは素晴らしいこと。
・でも焦らない。必ず良くなるから。