学長・野風草だより

No.677

No.677 2016年1月28日(木)

学生の活動に対し学外からの高評価

 一般財団法人「学生サポートセンター」は、学生のボランティア活動への助成、学生の創造性涵養を目的とするアイデアコンテストの実施、国際交流による人材育成の事業などをしています。平成27年度においてボランティアでは57件、助成ビジネスプランでは21作品が採択されました。本学からは、ボランティアサークルPEACEの活動が、そして情報社会学部の中村健二ゼミの「高齢者と地域を結ぶ『SRS』ネットの提案」が採択となりました。京都駅前のビルで表彰式がありましたので、お祝いに駆けつけました。こうして学生たちの活動が、学外からも高く評価されているのは、うれしいことです。学生さんたち、おめでとうございます。ご指導いただいている原田多美子先生、中村健二先生、ありがとうございます。
 乾杯の挨拶で、次のようなお話を致しました。ボランティアは人と人をつなげる優しい気持ち、ビジネスプランは現在と未来をつなげる創造的な企画力を培ってくれます。この二つは人間にとって大切な資質ですが、とりわけ若い青年たちの特性であります。現在は世界史的な、そしてグローバル的な転換期ですが、ぜひ皆さんは「青雲の志」をもって、活躍してください。こうした活動を支えていただいている学生サポートセンターに敬意を表します。

○ボランティアサークルPEACE 栗本浩輔君のコメント
 私達のサークルでは主に3つの活動を行っています。まず一つ目は保育ボランティアです。東日本大震災で母子避難をされている方々の子どもたちや、地域の未就学児や小学校低学年の子どもを対象に「遊びの広場」という活動を行っています。次に二つ目は地域のイベントの手伝いをさせていただいています。区役所のイベントでスライム作りなどを行いました。そして三つ目は募金活動です。兵庫県で介助犬育成のための募金活動を行うほか、吹田市の「ななちゃんを救う会」の募金活動のお手伝いもさせていただきました。
 ボランティアサークルPEACEでは以上3つの活動を主な活動とするほか、自立生活センターのボランティア企画への参加や大阪マラソンのボランティアスタッフ、また定期的に学校近隣での清掃活動など様々な活動を行っています。

○原田多美子先生のコメント
 ボランティアサークル“Peace”はこの度「一般財団法人「学生サポートセンター」の平成27年度「学生ボランティア団体」支援部門で、その活動実績が認められ、表彰と活動助成金をいただきました。“Peace”は平成22年、地域活性化支援センターのボランティア支援の場「ボランティアカフェ」参加学生と経済学部「ボランティア論」受講生の15人が集まり、「社会貢献としてボランティアをする」の意志のもとに結成されました。活動は毎週1回、交流会を設け、活動報告、情報交換、新たな活動準備等を行います。
 活動の中で特筆すべきは、結成後に発生した、東日本大震災を支援するボランティアです。災害後3年間に渡り、石巻市雄勝町に赴き被災地支援を行いましたが、その後、状況が安定したことから、支援を大阪市内の活動に切り替え、福島から母子避難されている方々を対象にクレオ大阪と共同での「お父さん遊び」(体を動かす大きな遊び)、また、春・夏には全国子ども交歓会との「保養キャンプ」を実施し、現在も継続中していることです。さらに、それに留まることなく、大阪市危機管理室と大経大生との災害ボランティア研究会「大経大防災協議会」にも参加し、今後の防災を提案するなど支援活動は拡大しています。
 原田は顧問として学生と地域、NPO,災害支援等のコーディネーターとして学生に寄り添い、ボランティアを文化として受け止めることのできる人材の育成に努めました。本年3月で退職致しますが、今後ともに“Peace”の活動を見守り、応援したいと考えています。

○根ヶ山 雄規君のコメント
 1年間練ってきたビジネスプランで、この度このような賞を頂くことができ、本当に嬉しく思います。一年間は班と先生の戦いでした。班で出たアイデアを先生に提出し、一瞬で却下される繰り返しでした。正直、挫折しそうになった時も何度もありました。しかし、班で協力して賞を取ることができたので本当に良かったです。今回の経験を活かし、様々なことに取り組んでいきたいと思います。

○荒川 和也君のコメント
 この度、学生ビジネスプランコンテストという名誉ある大会において高い評価を頂けたことを大変光栄に思います。我々がチームを組んで約1年が経ちましたが、まさか全国の有名大学が出場する大会で結果を残すことができるとは考えてもいませんでした。メンバー全員が常に高い志を持ち続けたことが今回の受賞に繋がったのだと感じています。メンバーは勿論、刺激し合ってきた中村ゼミの皆、また、ご助力下さった中村先生に感謝の気持ちを忘れず、今後の学生生活も全力で取り組みます。

○中村健二先生のコメント
 私のゼミナールでは、ビジネスプランコンテストで受賞することを目的とし、学生が主体的にビジネスプランを考案しています。各チームが対象にするテーマは、実際の企業が抱える問題に根差したものから、社会問題に関わるものまで様々となっています。ただ、共通して指導していることは、「現場を知ること」と「『お金』を意識すること」の2点です。これらは、社会に出てからも重要であり、日々、この2点を意識して、物事を考えるからこそ、より良いアイデアが浮かび、実現可能なビジネスプランに醸成することができると考えております。この教育の成果は、ゼミ生にも伝わっており、外部のビジネスプランコンテストにおいて毎年賞を獲得しています。
 しかし、この結果は、中村ゼミのメンバーが元から特別であったからではなく、チャレンジした49名中43名(約9割)が受賞できております。つまり、大学で学んだ知識を基礎として、学生一人一人が主体的に考え、相互に協力して良いものを作り上げていったからこそ、得ることができた結果であると考えております。このことは、大学での教育が、現場に活かされた成果として、非常にうれしく感じております。
 最後に、今回のメンバーに対してですが、学生サポートセンターの学生ビジネスプランコンテストで受賞したことをきっかけとして、「SRSネット」を卒業までに実現できるように、頑張ってほしいと願っております。