学長・野風草だより

No.681~690

No.681 2016年3月2日(水)

コンプライアンス研修・研究倫理教育研修

 福岡から三宮紀彦公認会計士・税理士をお招きして、研修会を行いました。教授会終了後の6時過ぎから開催にも関わらず、教員45名、職員27名が参加しました。第1部のコンプライアンス研修では、これまでの公的研究費の不正使用発覚事例と文部科学省の取り組み、平成26年度の54の大学での履行状況調査の結果が紹介されました。具体的な事例を詳しく紹介していただくことで、決して他人事ではないと痛感しました。「不正のトライアングル」理論が紹介され、倫理観の欠如・正当化(たとえばちょっとだけだ、ほかの人間もやっているなど)、機会(たとえば内部統制の不備、業者との癒着など)、動機(たとえば予算を消化しないと翌年度の予算が削られる、借金苦、金銭欲など)の3つのうち、一つでも欠けていれば不正行為は発生しないとされているそうです。

 続いて、第2部の研究倫理教育研修では、研究者の研究倫理について新しいルール作りが進められており、平成26年8月には「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」が文部科学大臣によって決定され、平成27年3月には「科学の健全な発展のために―誠実な科学者の心得―」が日本学術会議から公開されたことが紹介されました。科学者の責務は公正な研究活動にあり、研究者の指導責任が強く求められていることが強調されました。そして研究活動の特定不正行為の具体的な事例として、論文の捏造、改竄、盗用が紹介されました。1時間ほどの講演でしたが、大変わかりやすく勉強になりました。
 終了後は、「理解度テスト」を行い、研修の内容がどれだけわかっているかのチェックを行いました。また、欠席者には、後日e-Learningで、研修資料、研修ビデオ、理解度テストを公開するフォローを行っています。