学長・野風草だより

No.702

No.702 2016年6月17日(金)

全学FDで近畿大学の広報を学ぶ

 全学FDフォーラムは、大学の教育のあり方について教職員の能力を高めていこうとするものです。学外の方もお招きして、広く経験を学んでいます。今回の第30回は、いま話題の元気いっぱい近畿大学の広報部長である世耕石弘氏をお招きして、「知と汗と涙の近大流コミュニケーション戦略」と題して、お話しいただきました。参加者は全体で53名で、E館7階の会議室がほぼ埋まりました。参加者全員に近大の広報冊子が2冊配られました。これも他大学への広報活動ですと言われていました。民間企業を経て、2007年から近大に勤められ、主に広報関係で仕事をされてきました。
 その体験から、「民間企業と私立大学」はサービスを提供するという点では、変わらない。大学だからという特殊論は通用しない。大学人だから目を逸らしてしまっている不都合な真実がいくつもある。たとえば、関西の国公私立大学は、偏差値などで序列化されていて、入れ替え戦のないリーグ戦みたいなもの。「常識をぶっ壊せ!」、近大はその「常識」に挑戦していると強調されていました。「近大マグロ」はチョー有名ですが、実は2002年には養殖化が成功されていたのだそうです。しかし上手に活用されていなかったのを、広報戦略として「近大マグロ」で売り出し、「近大」の名をブレークさせたのだそうです。

 世耕さんの熱いお話を聞いているうちに、1時間半ほどがあっという間に過ぎました。現在のスマフォの普及は、後々「第3次産業革命」と言われるかもしれないほど、私たちの情報環境、社会関係を変えてきている。「この世に生き残る生物は、最も強いものかといえばそうではない。最も頭のいいものかといえばそうではない。変化に対応できるものだけが生き残るのだ」というダーウィンの言葉を引用し、広報は社会の変化に対応、変化していく重要な役割を担っていると、締めくくられました。お忙しい中、ご講演いただいた世耕様に心から感謝いたします。
 世耕さんから、大経大は10数年ほど前には積極的な広報活動をされていて、私も相当学ばせてもらった。しかし最近は学外への発信が弱いのではないかというキビシイ指摘もいただきました。広報委員会、広報課を中心にして、今後さらなる大学内外への発信活動を行っていきたいと思います。学生目線に立った「大経大流コミュニケーション戦略」を実現していきたいものです。
 全学FD委員会は、今後も7月15日にアクティブ・ラーニングについて、22日にキャリア教育について、29日に英語教育についてと、連続して全学FDフォーラムを開催していきます。本当にご苦労さまです。たくさんの教職員の参加を願っています。