学長・野風草だより

No.725

No.725 2016年8月27日(土)

にぎわう地元の夜市

 今回は地元話題です。私は京都に住んで45年、ずっと左京区の吉田界隈をうろうろして、終の棲家は吉田山の麓になりました。吉田東通りは45年たってかなり変わってきましたが、学生時代に通った食堂が数軒残っています。銭湯も健在です。「暑さはお湯に流そう」のポスターを見るたびに、45年前にこの銭湯の一番風呂に入っていたことを思い出します。学生時代は、夜の12時くらいまで食堂や中華料理屋、飲み屋、八百屋、駄菓子屋、煙草屋、酒屋さんなどが開いていて、こうこうと明かりがついて賑わっていました。
 間借りする下宿学生が、一乗寺や修学院など郊外の1ルームマンションに移っていき、コンビニが出来て個人商店は減り、通りの雰囲気も変わっていきました。でも、この数年たこ焼き屋に始まり、居酒屋、中華そば屋などの店ができ始めて、活気を取り戻しています。
 そうした新しい人たちが中心となって、夜市が開かれて今年で6回目となりました。美味しい屋台が立ち並び、音楽ライブや盆踊りがあります。人気のお化け屋敷、紙芝居、餅つきなど子供さんも楽しめます。トイレは何軒かのお店が協力して使えるようにしてくれていますし、若い人たちの「おにだるま隊」が会場の整理や車の誘導などをやってくれていて、数百メートルの通りが安全に楽しめます。

 夕方になると、ちんどん屋さんが通りの界隈を流し始め、うきうき、そわそわしてきます。子供時代には、ちんどん屋さんが派手な衣装でラッパや太鼓で流しながら、チラシを配っていたのを思い出しますね。 今回のお目当ては、いつも買い物に行くコンビニの店長によるサックス演奏です。ロック・バンドを組んで、ライブ演奏をしている本格派です。この日は奥様の伴奏で、親しみやすいポピュラーな曲を30分ほど熱演してくれました。
 段々と暗くなってきて、「夜市」の雰囲気が出てきました。うろうろと、いろんなお店を覗いていきます。大人気のお化け屋敷は行列が出来ています。紙芝居の前は子供たちがキャッキャッ喜んでいます。かき氷、綿菓子、たこせん、ジュースなどなど子供が喜びそうな食べ物が並び、大人にはビールに串カツ、すじ煮込み、やきそばなどが待ってくれています。ジビエ料理、タイ料理、モンゴルパン、しし肉まんなどなど、私は食べたことのないのもあります。「まんじゅうおみくじ」は、いつも大評判らしいです。

 私は行きつけの「佐野酒店」で生ビールと串カツです。この串カツもすぐ近くの神楽坂通りの肉屋さんが作っているもので、コロッケがおいしいんですよね。前に紹介したツバメさんは巣立っていました(野風草だよりNo.711)。わざわざ特別イスを用意してくれていますので、気合を入れて飲まないといけません。私が学生時代から通っていた時のご主人夫婦は、お二人とも80歳を越えて、なお元気でレジに立たれています。若夫婦(と言っても「若」は微妙になりましたが)に代替わりされていて、いつもニコニコ迎えてくれています。ノンアルを買うと、「今日は休肝日ですか、明日よろしく」と言われてしまいます。私の好みで、新しく出た「ウォッカトニック」置いといて、「缶チューハイ」はジンジャー入りを、強炭酸のボトルを、などといつもワガママを聞いてくれています。
 1杯、2杯・・・・夜市の夜が更けていきます。いいですね。3杯、4杯・・・途中で息子が心配になって偵察にきました。通りはかなりの人出です。吉田界隈だけではこんなにいないはずだから、人づてに、ネットなどで知って来てるんでしょうね。ネットを見ると、この夜市は、京都の夏の最後を飾るディープで濃い味の夜市として知られていて、多彩な出し物と抜群に美味しい食べ物で評判のようです。確かにその通りですね。家が近いので安心していますが、5杯で、本日は終了!!!!!夜市実行委員会の皆さま、ボランティアスタッフのおにだるま隊の皆さま、お世話ご苦労様でした。そして出店やライブで楽しませていただいた皆さま、佐野酒店、素敵な夏の夜をありがとうございました。