学長・野風草だより

No.743

No.743 2016年10月1日(土)

映画「シン・ゴジラ」と「君の名は。」

 夏の残暑、秋の夜長、冷えたビールを飲むと気持ちいいものです。氷をドカッと入れて、冷えたウオッカ・トニック、ジンジャー入り酎ハイも好きです。ただ難点は、グラスの外側が結露して、底部がビショビショになることです。ティッシュを畳んで敷いたりしていました。ある日、大学の知り合いの方から、真空断熱ステンレスタンブラーを頂戴しました。これはスゴイ!!!結露はしないし、中の氷は溶けず、冷たいままで飲み続けられるのです。420mlのを2つ頂いたのですが、600mlのもありましたのでネットで注文しました。
 ガラスや陶器のほうが情緒があると言ってしまえば、それまでです。私のようにだらだらと飲み続ける者には、大変便利です。私にとっては大発見でしたので、ゼミの学生たちに自慢げに話しますと、みんな知っており、持っている学生もいました。世の中、進んでいるんだな。スマフォに移らず、ガラケーで済ましている者は、どんどん取り残されていくな・・・・

 毎週水曜日の夜にゼミ生や卒業生が集まる「セブン」で、学生たちと飲みながら話していますと、「先生、映画見ますか?『シン・ゴジラ』『君の名は。』、いいですよ。是非見てください」と言います。ゴジラ映画なんて、小さい頃に見たやつかいな。君の名は、原節子のリメイク版かと思ってしまった次第です。尤も、原節子と言っても誰も知りませんが。
 ここは、少し時代に追いつこうと、三条のMOVIX京都で2本続けて見ました。「シン・ゴジラ」。日本政府の一部の官僚・技術者たちが知恵を絞り、自衛隊と協力しながら、暴れ狂うゴジラを凍結させて国家危機を救うシンプルなストーリー。アメリカ軍が絡もうとするのを何とか抑えていく。大多数の政治家・官僚・研究者たちの無能さを描いていく。CGを駆使しての空想特撮映画。正直、見入ってしまい、2時間ほどがあっという間に過ぎました。学生から、最後のシーンで、尻尾のところから、新しい生物みたいなのが出てくるから注意してねと言われたのですが、圧倒されてて見過ごしてしまいした。

 「君の名は。」は、周りはカップルだらけでした。冒頭のシーンから、画面の美しさに魅入られました。学生たちが美術背景がいいと言っていたのが、うなづけます。「とりかへばや」のストーリーは省略しますが、私はストーリーを追うのにアップアップでした。実は私には不可解なところが幾つかありました。あとでネットでネタバレの記事を読んで、なるほどそういうことだったのかと納得した次第です。学生たちに聞くと、東京の電車で会うとき、高校生と中学生で3年の時間のズレがあったので、わかり合えなかったでしょうとのこと。よく見てるんだなと感心してしまいました。2年生、3年生のゼミで、この映画を見た人と聞くと、半分ぐらいの学生が見ていました。2回、3回とリピートした学生もいます。*公開から10月16日現在で動員は1184万人だそうです。
 107分間、「観終わったあとに、1曲の音楽を聴いたと思えるものを作りたい」というのが、新海誠監督の願いだそうです。私は、やはり歳かな・・・美術背景と音楽は気持ち良かったのですが、感情移入は難しかったです。新海誠監督の原作を読んでみよう。やはり私は、映像人間ではなく活字人間なのだろう。2つの映画とも、2011年の東北大震災の自然災害、フクシマの国家危機を意識して作られていて、底流にこれからの日本の社会、青年のあり方を問おうとしているのかなと思いました。2つ合わせて4時間、かなり疲れました。