学長・野風草だより

No.771~780

No.771 2017年3月2日(木)

ビッグバンドのAJO

 AJO.AKBとは違いますよ。何の略かわかれば、相当のジャズ通です。アロージャズオーケストラ。今年で結成59年を誇る関西ジャズ界の名門老舗バンドで、日本を代表するジャズビッグバンドです。1958年にピアニストの北野タダオをリーダーとして結成され、その後2008年にトロンボーンの宗清洋を新リーダーとして、現在まで活動を続けています。トランペット4本、トロンボーン4本、サックス5本のホーンに、ベース、ギター、ドラム、ピアノで構成されています。
 これまでジャズのソロやトリオ、カルテットなどは聞いたことはありましたが(野風草だよりNo.344437574)、ビッグバンドは聞いたことがありませんでした。年末に兵庫県立芸術文化センターでのHyogoクリスマス・ジャズ・フェスティバルで毎年演奏しているのを知っていましたので、何とかチケットを入手して聞くことが出来ました。サマータイムなどジャズのスタンダードナンバーを大迫力で聞かせてもらい、スウィング、スウィングの連続で大満足しました。そしてトランペットの日野皓正がゲストで、スピード感あふれるモダンジャズのAJOとの協演は、聞きごたえ十分でした。演奏はもちろんですが、74歳とは思えぬ軽快なタップに魅せられました。ヴォーカルのゲストはマリーンで、クリスマスソングなどを高音まで響く伸びやかな声を聞かせてくれました。マリーンと日野皓正のCDは持っていましたが、AJOのスタンダードナンバーのファーストアルバムを買い、自宅で楽しんでいます。

 AJO、大いに気に入りました。京都でソウルフルシンガー上田正樹との協演がありましたので、出かけました。第112回の定期演奏会です。第1部のAJOの演奏は、最初にベニー・カーターの曲をしっとりと聞かせてもらいました。そしてデューク・エリントンの「キャラバン」などの名曲が続き、よく聞いている曲なのでうれしくなりました。第2部の最初には、ジャズ風にアレンジしたチューリップの「心の旅」でした。いいね、いいね。
 第2部は、上田正樹の登場です。京都の銀閣寺の生まれで、その後神戸、大阪で暮らします。ソフトな京都弁の語りと、ソウルフルな歌声。67歳、信じられません。「悲しい色やね」、昔よくカラオケで歌っていたので、カンゲキでした。中田喜直の名曲「夏の思い出」をガーシュインの「サマータイム」と組み合わせての歌声は、カンドウでした。リズム&ブルース、あっという間の2時間半のステージでした。こうして音楽、ジャズの世界が広がっていくのは、幸せです。
 「心の旅」などが入っている「J.J-Standard」を買いました。60~70年代のフォークソングやポップスがジャズ風にアレンジされていて、かつての青春を懐かしんでいます。