学長・野風草だより

No.772

No.772 2017年3月11日(土)

クラブの躍進を支える指導者の皆さまへの感謝

 クラブ部長・顧問・監督者懇談会を開きました。午前中の会議には、26クラブ41名に方々にご参加いただきました。学術・芸術関係からも、グリークラブ、文芸部、吹奏楽総部にお越しいただきました。昼からの懇親会には、職員の副部長さんにもお出でいただきました。そして初めてのことですが、日頃より多額のご支援をいただいている小林後援会長様にもご出席いただきました。懇談会の最初に、1月に亡くなられた空手部部長の高松亨先生への黙禱が行われました。何回も試合会場でお会いしましたね。ありがとう。そして残念無念・・・心よりご冥福をお祈りいたします。
 各クラブのストレート卒業率・成績不振率、2015年度の就職率、マナーアップ参加者数、3回の課外活動の表彰団体・個人一覧、各クラブの活動成果一覧の資料が配布されました。クラブ全体でのストレート卒業率は93.7%で、全体よりやや高めです。就職率は全体とほぼ同じ水準ですが、クラブによっては極端に低いところもあります。また、学生トラブルの実態についても報告があり、注意を喚起しました。

 今回は、人間科学部の相原正道准教授より、スポーツにおける体罰やパワハラについてどのように考え、今後どのように対応していけばいいのかという、興味深い報告がありました。前近代的で精神主義的な体罰が無くならない日本のスポーツ界の現状をデータで示し、教師やコーチなど指導者に罰を与える権利は無く、教育指導をする権利があるのみである。スポーツマンシップとは、相手・ルール・審判の3つを尊重する精神であると言われました。
 そして大経大の現状をふまえながら、スポーツという一面だけでなく、文化・経済・環境・マナー・IT・メディアなど、大学全体が垣根を越えて、一丸となって取り組める活動を考えていくべきだとしめくくられました。考えさせられるすばらしい報告でした。すでに本学では、「東京オリンピック・パラリンピック連携協定校」として具体的な活動が始まっています(野風草だよりNo.761)。

 私からの挨拶は、以下の通りです。「本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。日頃よりのクラブ学生へのご指導に対し、心から感謝申し上げます。
 さて、本日3.11は、東北大震災・フクシマ原発事故から6年がたちました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りをするとともに、一日も早い復興を願わずにはいられません。私はあの時の5月にボランティア活動に参加したこと、地域の方々とお話ししたこと、瓦礫だらけの唖然とする景色を思い出します。私は農業の研究を40年やってきましたが、地震・津波という自然災害、原発事故という科学・技術の歪みに対してどのように考え、これからの日本農業・社会を考えていけばいいのか、ずっと考えてきました。3.11は、私たちにとって決して忘れてはいけない課題だと思います。
 本学の学生たちにも、社会人として、日本人として、人類の一員として、自然との向き合い方、科学・技術のあり方、日本社会の行方を考えてほしいと思います。本日は課外活動の指導者の皆さまの集まりですが、課外活動と授業やゼミなどの正課活動とは密接につながりがあることを、この機会に改めてご確認いただきたいと思います。クラブだけして、授業やゼミ、試験は適当にして卒業し就職する。大学時代の思い出はクラブ活動だけというのは、本学の課外活動が目指すところではありません。

 最近、スポーツクラブにAO入試だけでなく、一般入試の学生たちがたくさん入るようになりました。レギュラーポジションを確保する学生も出てきています。女子のクラブの活動も盛んとなり、団体戦に出場できるようになっています。女子のマネ―ジャーも増えています。クラブの学生たちが「学生主導」を言いだして、自分たちで練習計画やゲームプランを主体的に考えるようになったのも新しい動きです。こうして大学全体が活気づいてきています。こうした最近の「地殻変動」は、指導者の皆さまの献身的なご指導のおかげです。改めて御礼申し上げます。そして細井学生委員長、斉藤学生部長、辻課長をはじめとするスポーツ・文化振興課に皆さまの活動のおかげです。ありがとうございます。また、大樟体育会、後援会のご支援に対しても感謝申し上げます。」

 その後、会場をD80教室に移して、親しく懇親会を行いました。私も日頃より試合の応援や練習でお会いしていますので、たくさんの方々と要望や今後の抱負などをお聞きしました。そして、サプライズで今期とくに活躍したクラブの指導者の方々に感謝状を贈呈しました。アメフト部、準硬式野球部、サッカー部(合宿のため欠席)です。そして今年度限りで引退されるアイススケート部の梶村貞男総監督には、長年のご指導に対する感謝を込めて、感謝状と花束を贈呈させていただきました。ソチ五輪の最終選考会で上村大輔君を大学全体で応援したのを懐かしく思い出します(野風草だよりNo.428)。ありがとうございました。

○アイススケート部総監督の梶村貞男さんのコメント
 昨日は、身に余る感謝状をいただき、ありがとうございました。それも德永学長直筆の署名と知り、再度感激しました。今期成果をあげられたアメフト部、準硬式野球部の表彰を見て、来年はアイススケート部も貰えればとの思いにふけっていた時、突然私の名前を呼ばれ、最初は何で呼ばれたのかよくわかりませんでした。自身70年の人生で最高のサプライズで、帰りの電車内で一人喜びをかみしめておりました。思い起こせば、50年間スケート馬鹿で過ごし、夕方練習場に出かける時は家内に申し訳なく肩身の狭い毎日でした。感謝状を見せると「お父さん、ちゃんと見てくれている人がおられて良かったね」と、言ってくれました。
 スケート部は細井先生が部長で助かっています。学生やOBへの指示、伝達も早いし、内容も理にかなっています。成績を上げるには、良い指導者が不可欠です。私ごときクラスでは、今が限界です。今後はどの選手からも尊敬される指導者を見つけるのが、私の最後の仕事と思っています。4月からは、スケートはもちろんですが、頑張っている他のクラブの試合を見に行くのを楽しみにしております。日本一が出現するよう応援するつもりです。本当にありがとうございました。