学長・野風草だより

No.822

No.822 2017年10月3日(火)

実りの秋、読書の秋

 昨日は一日中雨が降り、秋の長雨でした。今朝は秋晴れ、雨上がりで気持ちがいいです。庭を歩いていると、様々な実が膨らんできて、色づいているのもあります。右の写真は、十両(ヤブコウジ)です。回りの万両、千両、百両はまだ緑色です。そよごの実も少し色づいています。やがて鳥さんの食事になるでしょう。他にも南天、真弓、山法師の実があり、秋の楽しみです。我が家の庭には、金木犀と銀木犀があります。銀木犀は、今年はわりと咲いてくれました。地面には斑入りヤブランが長いこと咲いてくれています。庭も毎年毎年、咲いたり咲かなかったり、早く遅くと、違った風景を見せてくれて、お互いに生きているんだなと実感します。
 私が食べる秋の実は、写真のように葡萄の巨峰と桃です。巨峰は、以前にサクランボを送っていただいた佐藤喜博・幸子さんご夫婦の農園のもので(野風草だよりNo.695804)、果物本来の味が口の中いっぱいに広がります。こうした実りをいただけることに、感謝です。

 秋は、読書の秋でもあります。以前に私の5つ星本を紹介し(野風草だよりNo.712)、図書館の閲覧コーナーに学長オススメ5つ星本コーナーを作っていただきました(野風草だよりNo.738)。あれから1年が経ち、2016年度秋学期から2017年度春学期にかけて読んだオススメ本、5つ星本をご紹介したいと思います。

 ベスト4は、いずれも女性作家、下の2つは漫画です。何で男性作家が入らないのか?梨木香歩の作品は、すべて読みました。何気ない異界との交流、この人ならではですね(野風草だよりNo.778)。『守り人』シリーズは全巻、フランス・カンペール旅行の行き帰りの飛行機内で、読了しました(野風草だよりNo.818)。『獣の奏者』シリーズは、昨年のカナダ・トロント旅行の機内でした(野風草だよりNo.689)。このフランス旅行のために読まずにおいていました。こうの史代は、アニメ映画を見たからです(野風草だよりNo.775)。『ピアノの森』とともに漫画ですが、すばらしいですね(野風草だよりNo.810)。
 これらベスト4はいずれも購入しました。柚月裕子以下は、京都市図書館で予約して借りているため、評判作や2017年の新しいのは、あまり入っていません。塩田武士の『罪の声』など予約段階で800ほどあり、先日大学図書館でお借りできましたが、その時点でやっと300位まで下がった次第です。この本は5つ星に入ると思いますが、まだ読了できていないので次回に。この頃は、時代小説よりも推理小説に関心が強まっています。これも何故かな?作家の年令もわりと高めで、昨年紹介した作家がけっこう入っています。20代、30代のも評判になったのは読んでみますが、何となくついていけません。しようがないですね。

1.是非読んでベスト4
梨木香歩『冬虫夏草』2013新潮社(『家守綺譚』も)
上橋菜穂子『守り人シリーズ』全10巻、別巻2冊 新潮文庫
こうの史代『この世界の片隅に』全3巻 2008~2009 双葉社 DVDも2017
一色まこと『ピアノの森』全26巻 1998~2015講談社コミックス

2.読書の秋にオススメ
柚月裕子『あしたの君へ』2016文藝春秋
塩田武士『盤上に散る』2014講談社
河治和香『遊戯神通 伊藤若冲』2016小学館
池井戸潤『陸王』2016集英社
佐々木譲『沈黙法廷』2016新潮社
東山彰良『罪の終わり』2016新潮社
有栖川有栖『鍵の掛かった男』2015幻冬舎
月村了衛『追想の探偵』2017双葉社
神家正成『深山の桜』2015宝島社

3.推理小説好きのあなたへ
松岡圭祐『水鏡推理』シリーズ1~6 2015~2017講談社文庫
川瀬七緒『法医昆虫学捜査官』シリーズ1~5 2015~2017講談社文庫