学長・野風草だより

No.828

No.828 2017年10月24日(火)

農業史研究でNHKテレビ・奈良に出演

 NHKの奈良放送局の方から突然連絡があり、奈良県の偉人を紹介する番組で、明治時代に活躍した「中村直三」という全国三老農の一人を紹介するので、コメントをもらえないでしょうかと依頼がありました。ああええですよと言って、気楽にお会いしてコメントをしました。やれやれと思っていると、後日テレビの番組内でコメントお願いできないでしょうかという、無茶ぶり、あわてました。いえいえ恥ずかしがりやなもんで、そこは何とか、ってな押し問答をしてる時、新たに就任した藤本理事長が、先生方も積極的にテレビや新聞に出て、大経大の知名度をあげて欲しいとのこと。まあ、全国放送ではないけど、奈良県内でも少しは役に立つかもしれないと、お引き受けしました。

 9月19日に学長室で収録しました。かなり緊張・・・1時間ほど、あれやこれやと注意を受けながら、何とか終了しました。放送日は、衆議院選挙がありなかなか決まりませんでしたが、10月24日の夕方に放送されました。後ほどDVDをお送りいただき、見ました。大変よく出来ていました。私も何とかさまになっていました。一安心。「大阪経済大学 学長 德永光俊」のテロップもちゃんと入っていました。ただし、時間はわずか1分弱!・・・でもやはり、こうして私が昔やった研究が役に立つのは、うれしいものです。終了後また翌日、20年ほど前に一緒に奈良県で農業懇談会をやってた時の仲間からメールやお電話を頂きました。「久しぶりに先生の顔を見ましたよ」、「お元気そうで、うれしかったです」など。以下にアクセスしてください。

NHK 奈良放送局 ならナビ「やまと偉人伝

 私は20代から30代にかけて、奈良県内を歩き回り、古文書調査、聞き取り調査に明け暮れました。1989年に何とかまとめて農学博士の学位を取り、1997年に農山漁村文化協会からやっと出版することができました。中表紙の本のタイトルの字は、2014年に94歳で亡くなった私の父親が書いたものです。戦前に学徒動員のためやりたかった東洋史研究を続けることができず、終戦後故郷の松山に帰って高校教員を務めあげた父にとって、息子が歴史研究をして専門書を出したことは、とても大きな喜びだったと思います。私にとってわずかですが親孝行、恩返しでした。
 その後、時折この本が参考文献に載っているのを見ると、うれしい限りです(最近では、『岩波講座 日本経済の歴史』第2巻 近世 第3章 2017)。しかし、その後十分に研究ができておらず、お恥ずかしい限りです。12月には私も「(前期)高齢者」の仲間入りです。残された人生、ライフワークとして私なりの日本農法史、日本農学原論をまとめあげたいと思っています。