学長・野風草だより

No.834

No.834 2017年11月25日(土)

2017年の17回目の17歳からのメッセージ

 この「17歳からのメッセージ」も今年で17回目となり、全国から368校、三万弱のメッセージが寄せられました。ありがたいことです。応募していただいた高校生の皆さん、ありがとう。ご指導いただいた先生方に、心より感謝申し上げます。また、審査いただいた方々、ご支援いただいた関係者の皆さま、ありがとうございました。
 2017年、17回、17歳と、「17」尽くしですので、久しぶりに初回の2001年からその後の数年の作品を読んでみました。400字の日本語の散文という表現を通じて、高校生の心情に変わりはありません。この17年間の作品で変わってきたもの、変わらないものがあります。変わらないものは、当たり前ですが「若さ」です。青春の輝きが作品に満ち溢れています。もう一つ、「つながり」です。親や家族、友達、さらには生き物や身の回りの物。そのつながりに感謝したり、悩んだりする姿が作品に表現されています。

 次の17年後の2034年、どんな時代になっているのでしょうか。皆さんは30代となり社会で活躍しているでしょう。グローバル世界でのAIやロボットなどの進歩に伴いながら変わっていくものと、これからも伝えていくべき日本文化、そうした腑分けを、皆さんには「日本語」いう表現行為でやっていただきたいと思います。
 何万年と営まれてきた日本列島の文化の特徴は、「好奇心・かざり・あそび・優美さ・アニミズム」などと言われています。初代学長の黒正巌博士は、「道理は天地を貫く」と言われました。皆さんの17歳からのメッセージが、これら日本文化の伝統と革新につながり、21世紀の日本社会を創造していく若々しい原動力になっていくことを願っています。
 今回のパンフの表紙には、「想いは、書けば、残る」とあります。皆さんは400字の日本語作品で、「想いを書きました」。パンフを大切に保存して、17年後に読み返しみてください。「想いは残っています」。「若さ」と「つながり」、この2つのダイヤモンドをさらに磨き上げて、輝かせてください。私たち大阪経済大学は、これからも「17歳からのメッセージ」を応援していきます。

○経済学部3年生 三浦絵梨花さんのコメント
 今回、学生審査員賞に選ばせて頂いた「今、親とけんか中のあなたへ。」に対して、「この作文はどんな人が書いたのだろう」と表彰式当日までお会いできるのを心待ちにしていました。想像通りのとても優しそうな方で、改めてもう一度この作品を読むと、より深く味わいながら読むことができました。
 親の病気という、ご自身でも述べられている通り、「暗い」テーマながらも、そこから学んだ、「親を大切にしなければならない」、「いつ誰の身に何が起きるかわからない」ということをポジティブで優しい文章で書かれているところに強く惹かれました。桂さんはいま癌に対するボランティアをされているそうなので、これからもボランティア活動や勉学などに頑張っていただきたいと思いました。

○経済学部3年生 安阪雄大君のコメント
 「17歳からのメッセージ」の学生審査員を務めるのは、今回で3回目になります。毎年、多くの郵送されてくる作品の中から、一つの作品を選ぶということは、非常に難しく、審査会の時には、学生審査員同士、激論になることもあります。その中で、今年、学生審査員賞に選ばれた「親とけんか中のあなたへ。」は、高校生としてのメッセージの力が強く、とても読んでいて、思春期の高校生の気持ちを察することができ、今の高校生のみなさんに読んでもらいたいと思う作品でした。また、11月25日に開催された表彰式の時に、受賞した方と直接お話しすることもできました。その時に、この作品を書いたきっかけや書くまでの経緯などを知ることができ、とてもよかったです。
 思い返せば、今までも多くの作品を読んできました。私が1年生の時に学生審査員賞に選ばれた「プレゼントに隠された姿」、心にある声が素直に聞くことができた「てんぷら」等は、今でも強く心に残っている作品です。「17歳」という時期は、人生の中でいろいろ考える時期ではないかと思います。その思いを毎年書いてくれている高校生は本当に素晴らしいと思います。この文章を読んでいる高校生が、もしいたら、私は伝えたいことがあります。「ぜひ、鉛筆を握って、自分の思いを文字という形で表してください。」来年も可能であれば、学生審査員を務めたいと思います。そして、素晴らしい作品を、また読みたいと思います。