学長・野風草だより

No.842

No.842 2017年12月9日(土)

30回目となる学生奨学論文

 大阪経大学会が主催する学生奨学論文は、今年で30回目を迎えました(野風草だよりNo.549658)。ZEMI-1のようにまだ学内のビッグイベントにはなっていませんが、ここまで続いてきたことはうれしい限りです。ご努力いただいた学会関係の教職員の皆さま、毎回審査いただいてきた教員の皆さま方に深く感謝いたします。2010年には、応募40編、特選2編、入選2編という快挙もありました(野風草だよりNo.24)。
 今年は26編の応募があり、17名の教員の審査により、入賞1編、佳作1編、努力賞3編が表彰されました。経営学部3年の尾身ゼミの本馬香菜子・藤原佑成・西 亜梨沙さんの共著「近年のM&Aの妥当性―日本企業のM&Aは効率的に行われていたか―」が入選で、人間科学部3年の田島ゼミの木本日向子さんの「トライアスロンの大会満足度と再参加意図へつながるサービス評価研究」が佳作でした。おめでとうございます。努力賞の皆さま、応募していただいた学生の皆さん、ありがとうございました。表彰式の終了後、軽食で懇親会を行い、執筆の苦労話などをお聞きしました。30回目を機に今後学生奨学論文が、ZEMI-1のようなビッグイベントになることを期待しています。

 私からは、表彰式で次のような挨拶をしました。ZEMI-1はプレゼンテーションという「話し言葉」による研究発表です。この奨学論文は論文という「書き言葉」による研究発表です。おのずから違いがあります。私は、論文のいのちは、独創性・オリジナリティと論理性・ロジックにあると思います。私は40年以上も前の大学の卒論から始まり、修士論文、雑誌への論文発表、博士論文、単著の執筆と、40年間にわたり格闘し続けてきました。論文執筆は、私にとって一番しんどい仕事です。もうあんたアホなんやからやめたらと思いますし、思うような満足する論文も書けていません。でもこうしてありがたくも研究する仕事につけたのだからと、しがみついている体たらくです。
 私を指導していただいた何人かの恩師から言われ続けてきたのは、先ほどの2点でした。その厳しい教えがあったからこそ、今の今までしがみついてこれたのです。皆さんに当てはめれば、独創性とは「自分らしさ」を表現することです。論理性とは「筋が通っている」ストーリーになっているかです。この自分らしさと一本筋が通っていることは、これからの皆さんの社会での活動においても共通することです。今回の奨学論文執筆をきっかけに、さらに研鑽を積んでいかれることを期待します。初代学長黒正巌博士は、「研学修道」と言われました。学問を研ぐ、研鑽して、道を修める、「道理は天地を貫く」とはどういうことか考え続けてほしいと思います。

○経営学部3年生の本馬香菜子さんのコメント
 この度は、「入選」という素晴らしい賞を頂き、とても光栄に感じております。私たちは約半年間、研究に打ち込みました。研究過程では困難なことが多々ありましたが、「必ず成果を挙げる」という思いから、メンバー全員が全力で研究に打ち込み、締め切り間際まで、諦めずにこの論文を書き上げることが出来ました。この努力が実り、「入選」という形で認められ、大変嬉しく感じています。
 最後になりましたが、ご指導頂いた先生や先輩方、ならびに学会関係者の皆様には厚く御礼申し上げます。