学長・野風草だより

No.869

No.869 2018年5月26日(土)

鈴木スポーツ庁長官を迎えてのシンポ

 本学では、日本版NCAA構想をモデルに課外活動をより積極的にサポートする大経大版NCAA「スポーツ・文化センター」(KSCC : keidai sports&culture center)を2018年4月より開設しました。この開設を記念するシンポジウム「大学とスポーツ」が、70周年記念館フレアホールで開催され、750名が参加しました。
 第1部の基調講演では、鈴木大地氏(スポーツ庁長官/本学人間科学部客員教授、1988年ソウル五輪男子100m背泳ぎ金メダリスト)が、「21世紀におけるスポーツの可能性」のテーマで話されました。第2部のパネルディスカッションでは、鈴木大地氏、河田剛氏(米国スタンフォード大学アメリカンフットボール部コーチ/本学人間科学部客員教授)、岩崎恭子氏(スイミングアドバイザー/1992年バルセロナ五輪女子200m平泳ぎ金メダリスト)、半田裕氏(スポーツビジネスのプロ/本学人間科学部教授)の4名が、「大学とスポーツ―スポーツの可能性を探る―」のテーマで議論しました。コーディネイターの野村正育氏(NHKエグゼクティブアナウンサー)がうまくリードされて、有意義なものとなりました。

 鈴木氏にはお忙しい中、午前中より来ていただき、「キッズカレッジ」で(野風草だよりNo.364632など)本学のアメフト部が地域の子供たちに「フラッグフットボール」を指導している姿や、地域の中高年のための健康教室「きさんじ塾」(野風草だよりNo.419539など)を見学していただきました。鈴木氏はじめ本シンポに出席いただいた5名の方々に篤く御礼申し上げます。
 本シンポでは、大阪市にご後援いただき、次の企業が協賛して下さいました。改めて感謝申し上げます。大和リース株式会社、富士通株式会社、株式会社A and Live、株式会社大橋知創研究所、株式会社京都西川、クラギ株式会社、株式会社ODKソリューションズ、CNCグループ(株)コスモネット、株式会社アクアティック、大阪シティ信用金庫、長谷川体育施設株式会社、株式会社NTTデータ関西
 なお、シンポの様子は、当日夕方のNHKと朝日放送でニュースで紹介され、翌日の読売新聞朝刊の大阪版で取り上げられました。

 以下は、当日パネルディスカッションの冒頭の私の挨拶です。
 パネリストの皆様、ご来場の皆様、本日はスポーツ・文化センター開設記念シンポジウムにお越し頂きありがとうございます。
「スポーツ・文化センター」は、クラブ活動支援、学生企画を集約する拠点として、今年4月に開設いたしました。本学では、スポーツはもちろんのこと、文化系クラブの活動も活発に行われているため、スポーツに限ることなく文化系も加えたクラブへの支援を強化していこうと考えています。
 これまで本学では、学生が地域の子供にスポーツや勉強を教える取り組みとして「キッズカレッジ」を行ってきました。野球、サッカー、バスケットボール、フラッグフットボール、かけっこ、勉強などが実施されています。また、地域の小学校から依頼を受け、吹奏楽部による演奏会も行っています。これらの地域連携活動は軌道に乗り、次のステップをどうしていくのかということを考える段階になりました。
 学生がスポーツ教室を開催しようと考えたとき、どんな準備が必要でしょうか。当日の実施だけでなく、企画の立案、関係機関との折衝、広報など、座学だけでは学ぶことのない体験ができるチャンスがそこにあります。クラブの部員はレギュラーだけではありません。控え組やそこに入らない学生もいます。彼らに地域連携活動で活躍してもらい、クラブを活性化させたいと考えています。将来的には、社会問題となっている中学校、高校における部活指導のサポートにも活動の場を広げることを目標としています。また、こうした活動を通じて「ひと」と「まち」を元気にしたいと思います。

 今日のシンポジウムでは、パネリストとしてスポーツ界の第一線でご活躍されている方々にお集まり頂きました。お集まり頂いたパネリストは、本学教員と研究、競技などを通じてかかわりのある方ばかりです。本学の基本コンセプト「つながる力」に合致するシンポジウムとなりました。折りしも、大学スポーツのあり方が鋭く問われています。
 大学スポーツは、課外活動として、正課の勉強ともに大学教育の重要な柱となっています。本学では学生第一、学生目線で教育を進めてきました。私は、ずっと「そっと手を添え、じっと待つ」教育理念の下で、学生たちの自発的な成長を促してきました。
 本日のパネルディスカッションでは、大学スポーツはどうあるべきか。これからどのような方向に進んでいくべきかをご討議頂き、スポーツ・文化センターの運営の参考とさせて頂きたいと考えています。活発なご討議を期待しております。
 ご尽力いただいた人間科学部、学生部スポーツ・文化振興課の皆様、若吉浩二学長補佐に御礼申し上げます。