学長・野風草だより

No.873

No.873 2018年6月21日(木)

アスリート講演会、3秒に賭ける

 毎年開かれているアスリート講演会、今年は元巨人軍の代走のスペシャリスト、鈴木尚広氏をお迎えして、D10教室で開かれました。会場は約400名弱の学生で一杯となりました。「勝敗を分けるたった一瞬のために―継続する大切さ、準備する大切さ―」を、1時間半にわたってパワポを使いながら、体験を交えてわかりやすくお話しいただきました。お忙しい中、お引き受けいただき、ありがとうございました。仲立ちしていただいた山本和作硬式野球部監督はじめ、学生部スポーツ文化振興課の皆さまにも御礼申し上げます。
 福島県の相馬高校から巨人軍にドラフト4位で入団して、初めて親元を離れて寮生活で感じたこと・教えられたことは、親のありがたさ、プロ野球選手である前に社会人として一人前であれということだったそうです。わずか3秒間の走りに賭けながら、20年間巨人軍に在籍できたのは、何故か?最近までNPBの歴代最高の盗塁成功率0.829を作ることができたのは、何故か?

 伝えたいことは、3つ。「準備」、「積み重ね」、「自己軸」。
 準備を制する者が、本番を制する。準備を十分にすることで、失敗しても自分を許せる。自分は弱い人間だからこそ、まだまだだと考えられて、積み重ねの努力を厭わない。失敗体験と継続する力が、人を強くする。これでいいやと思うとスキが生まれる。自分の強みと弱みを知ることから、自己軸は形成されていく。不安と緊張はいつまでもなくならない。だからこそ、チームの組織の中で、唯一無二の存在になっていく努力を怠ってはいけない。
 最後に、私は巨人軍の一員であることに誇りを持ち続けてきた。皆さんも大経大の看板を背負っている、代表選手であることを自覚して、誇りをもって学生生活を過ごしてくださいと強調されました。
 お話の内容もさることながら、鈴木さんのすっくとした姿勢の良さに感心させられました。引退してからもそうなんですかとお聞きしましたら、私は引退しても巨人軍の元選手として見られている。その自覚が大切だと言われていました。

 以下は参加した学生たちの感想です。
「私は今、自分がやるべきことがわからないことが多いです。今日鈴木さんがお話しされた中で出てきた、自分で考えて自らが行動を起こして変えていかなければならないというのが、よくわかりました。もう一度考え直して、頑張って努力して、自己軸を確立させようとおもいます。」(1年生)「今日の鈴木さんの話を聞いて、全てにおいて大切なことは自分なんだと、強く感じました。私は練習や試合中、不安や緊張などを感じる場面でのパフォーマンスに、とても苦労しています。無くすことができないと言われて納得しました。だからこそ準備し、継続していくことが大切なんだと改めて自覚しました。」(3年生)「鈴木さんが入団してからの寮生活で、まず最初に基礎を学び、強い人は基礎を怠らない、初心を忘れないと聞いて、大学に入ってからの自分は、小学生に始めた頃のスポーツへの喜び、好きでたまらないという気持ちを忘れていたなと反省しました。強い人は才能に恵まれていると考えてきましたが、日々小さな努力を継続することが大切なんだと、思い知らされました。」(4年生)