学長・野風草だより

No.877

No.877 2018年6月22日(金)

ビブリオバトルと読書サークル

 E館の前の芝生のところに、きれいな白い花が咲いていました。ハナミズキはもう終わったし、何だろうなと見ますと、常緑の山法師でした。我が家の山法師は落葉するものです。山法師の名の由来は、法師(僧侶)の白い袈裟をイメージさせるところからきています。花が終わると緑の丸い実が出来ます。赤く色づくのが楽しみです。

 ビブリオバトルが、D館の2階で開かれました。仕事を終えて駆けつけますと、すでに終わっていました。残念・・・バトラーは3名しかいなかったそうです。今回で14回目となりました(野風草だよりNo.614712など)。本好きの私としては、是非とも続けて欲しいですね。観客は学生たちが7名も参加してくれて、質問もどんどん出たそうです。それと驚いたのは、読書サークルが出来ていたことです。いいですね。
 さて、私の1冊、何だろうかと考えてみました。私のオススメ本を2016年6月に(野風草だよりNo.712)、2017年10月に(野風草だよりNo.822)を紹介しました。今回1冊だけとすると、朝井まかて『雲上雲下』(2018 徳間書店)で決まりです。民話というか昔話の世界ですが、草木や動物、妖怪などが織り成す不思議な世界。それに日本語が美しい。ふだんは図書館で借りて読むのに、再読、三読するために買ってしまいました。
 他では加納朋子『てるてるあした』(2005 幻冬舎)、この『ささらさや』シリーズ3冊(幻冬舎文庫)、『ななつのこ』シリーズ3冊(創元推理文庫)もいいです。月村了衛『機龍警察・狼眼殺手』(2017 早川書房)、機龍警察シリーズは全部読んでいます(ハヤカワ文庫)。北森鴻『狂乱廿四孝・双蝶闇草子』(2016 創元推理文庫)、彼の香菜里屋シリーズ4冊(講談社文庫)はあったかい推理小説(野風草だよりNo.852)。最後に原尞『それまでの明日』(2018 早川書房)、ハードボイルドの沢崎探偵シリーズもオススメです(ハヤカワ文庫)(野風草だよりNo.865)。

○チャンプ 人間科学部2年の大倉尚之さんのコメント
フィリップ・K・ディック著『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
 今回、チャンプに選ばれた人間科学部2年の大倉尚之です。初参加だったので緊張しました。しかし、前で発表したり他のバトラーの方とも話せたりしてとても楽しかったです。友人に誘われて参加したのですが良い経験ができました。
 初めての参加で発表することに緊張しました。ビブリオバトルは入学してから気になっていたので、参加できて大変満足しております。5分が意外と長く感じられました。他のバトラーの方とも仲良く話せて充実しました。チャンプに選ばれて嬉しいです。
 この本は、読み始めは何を書いてるかわからないと思いますが、読み進めていくと、どんどん引き込まれていくと思います。人間らしさとは何か考えさせられる内容です。

○経営学部3年の藤岡拓夢さんのコメント
佐藤岳詩著『メタ倫理学入門』
 前回(1回生で参加しました)よりずっと上手く出来たので個人的には満足です。次出るときは受けそうな感じの本にしようかな、と。学術書だとやっぱりきびしいかも。この本は、初めての倫理学に最適な本だと思います。僕も実際メタ倫理は初学でした。明日のあなたのものさしに、この一冊。

○経営学部4年の康永啓輔さんのコメント
ジェームズ・C・コリンズ著『ビジョナリー・カンパニー』
 思ったより緊張して、内容を忘れてしまったので、次はキーワードと流れをまとめたメモを用意しておきたいと思いました。スピーチ自体は楽しく、他のバトラーとも話せて、プレゼンになかった話が聞けて面白かったです。この本を読んで楽しいとか面白かったと思えたら、シリーズ本なので、続きを読んでみてください。

○司会をした情報社会学部3年の井上舞花さんのコメント
 今回、司会をさせて頂きました。始まるまで、とても緊張していましたが、スタッフさんやご観覧の皆さんのあたたかい空気のおかげで、楽しく終えることができました。今まで人前に立つことがなかったので、司会という役割は初めての挑戦でした。ですが、経験できたことで少し成長できたのではないかと感じています。

○読書サークル「ほっと一息」代表の経済学部3年:井上航輔さんのコメント
 読書サークルを立ち上げるに至った動機は2つあります。1つ目は私自身が数多くの学びを得た過去の名作を蘇らせたかったからです。 情報が沢山存在する現在は次々と新しいモノが出現します。新しいモノによって古いモノは隅に追いやられてしまいます。そこで、私たちが紹介して光を当てることで名作がよみがえるのではないかと考えました。
 2つ目は大学でそれぞれの長所を生かせる場所が作りたかったからです。大学で学んだことって何ですか?と尋ねられても大半の人が答えることが出来ないと考えます。そこで関心ある事に対して高いモチベーションを持って取り組める場所を作りたいと考えました。このサークルを作ることによってより一層、大学での学びの価値を創造することが出来るのではないかと考えました。
 活動した感想としては、私たちの活動が貸出冊数に直接影響を与えていて、数字で成果が可視化されているのでとてもやりがいを感じております。上記の立ち上げた動機に関しても現段階で達成することができております。今後は大学内にとどまらず、大学周辺にも活動範囲を広げていきたいと考えております。その為にメンバーを増やすという課題がありますが、先ずは今いる6人のメンバーでできることを考え、全員で協力して取り組んでいきたいです。