学長・野風草だより

No.113

No.113  2011年11月5日(土)

感動の輪が広がる、17歳からのメッセージ

今年で11回目となる「17歳からのメッセージ」の表彰式が行われました。全国で447校、28,684名の応募がありました。当日は遠く沖縄県や鹿児島県などから出席もあり、例年のように楽しいひと時を過ごすことが出来ました。私の故郷である愛媛県からもグランプリ、金賞、銀賞の受賞者があり、懇親会では楽しく懐かしく伊予弁でしゃべくり合いました。

今回は9月30日の読売新聞にグランプリ、金賞作品が掲載されてから、とくに大きな反響がありました。63歳の男性からの投書には「感動をありがとう」とあり、読者センターには「コピーして冷蔵庫に貼ってある」「娘に読ませた」「もう一部新聞を購入して周りにすすめている」など、たくさんの電話が寄せられたそうです。ケータイ・スマフォではない手書きの文章が、感動の輪を広げています。応募していただいた高校生の皆さん、ありがとう!受賞された皆さん、おめでとう!ご指導頂いた先生方、これからもよろしくお願い致します。審査及びお世話いただいた関係者の皆さま、ご苦労様でした。以下は、読売新聞と作品集に載せた、私の審査にあたっての感想です。なお、作品集には銀賞・奨励賞まですべて掲載されています。

今年も全国から3万通近くのメッセージが寄せられました。応募していただいた高校生の皆さん、ありがとう。ご指導いただいた先生方に心より感謝申し上げます。
10年を越えて、ケータイはスマートフォンに変わりつつあり、ミクシィーからツィッターのつぶやきへと変わってきました。しかし、この17歳からのメッセージは、相変わらず用紙に自ら字を書いて、他人に思いを伝えるというやり方です。今回のグランプリの3点は、いずれも家族関係を述べたものです。金賞の多くもそうでした。「つながる」家族、これもまた変わらないように見えます。いえ、実質はこの10年で大きく変わっているのかもしれません。

変わるもの、変わらないもの。変えるべきもの、変えてはならないもの。すべては変わる、何も変わらない。どちらもホントー?どちらもウソ?3月11日の東北大震災、福島原発事故。今、私たちは日本社会の歴史の転換点にいる予感がします。今回のメッセージでも、たくさんの高校生が関心を寄せています。
金賞の方の文章に、茨木のり子の「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」が引用されていました。うれしく懐かしく、彼女の詩集を取り出してきました。「倚りかかるとすれば それは 椅子の背もたれだけ」。