学長・野風草だより

No.136

No.136  2011年11月19日(土)

The 5th Kokusho Cup 2011

本学で黒正の名がつくものは、日本経済史研究所の黒正塾と、卒業式の時に総代に渡す黒正賞と、この黒正杯スピーチコンテストしかありません。これまでは英語と日本語で行われていましたが、今回は留学生による日本語スピーチだけとなりました。審査委員は田中邦夫先生、閻立先生、崎田洋一事務局次長の3人が務められました。8名の留学生が発表しましたが、テーマは以下の通りです。優勝は、周伝人君で草薙信照副学長からトロフィーが贈られました。内容は次のようなものです。

自分の限界を超えよう
 周伝人

みなさん、こんにちは! 中国から交換留学に来ましたシュウデンニンです。今日私の発表するテーマは「自分の限界を超えよう」です。どうぞよろしくお願いします。

今回の交換留学のおかげで、いろんな小さな夢がかないました。たとえば、一人暮らしをして自分で生活をする知恵がつきましたし、自分の手でお金を稼げるようになりました。さらに方向音痴の私ですが、もう九州から東京にかけて14都道府県を回ってきました。

しかし、この半年の留学生活は楽しいことばかりではありませんでした。今年7月、自分の手でお金を稼ぎたいと思って、アルバイトを始めました。なんと言っても人生初めてのアルバイトですから、ほぼ毎日先輩に「周君、行動遅い!」「周君作ったそば硬すぎ!」と叱られていました。「なんでそんな言い方するの、もう少し丁寧に教えてくれてもいいのに」と私は思っていました。中国で包丁さえ使ったことのない自分が今すぐ野菜の千切りなんてできるわけがないやろと思って、いつの間にか自分のできない作業をできるだけ避けるようにしていました。結局、「周君、もう2ヶ月だよ。まだ仕事を覚えられへん?」ともっと叱られました。甘やかされてきた私にとって、その言葉はかつて受けたことがない打撃となりました。「もうだめだなぁ~ぼく、やめるしかないやん」と朝から晩までその言葉が頭から離れませんでした。ふっと留学へ来る前にある先生が言ってくれた一言を思い出しました。それは「だめだと思った時にこそ、もう少し頑張れ!周君は負けず嫌いだから、それができるはず。皆は周君のことを見ていますよ。」という言葉でした。

そして次のバイトから、恥ずかしさを捨てて、分からないことをどんどん先輩に聞いて、電車の中でも寝る前にも仕事の内容を暗記しました。そして1週間後奇跡が起こりました。その日、バイトが終わって、出ようと思った時、先輩は笑いながら、「周君のそば、見た目もきれいで、おいしいってお客様がそう言ってくれたよ」。わずか一週間で見違えるように毎日のバイトを楽しめるようになったんです。

今振り返ってみると、その時辞めなくてよかったです。何より、試練に立ち向かわないと、成長ができない、新しい自分を作れないということが分かりました。だめだと思った時こそ、自分の限界を超えるチャンスだということに気がついたんです。

そう、この交換留学でまたすばらしい夢を叶えることができました。留学生活もあと三ヶ月です。これからもまだまだ夢を叶え続けていきたいと思います。

以上です。ご清聴、どうもありがとうございました!

私は所用があって、挨拶と一人の方のスピーチしか聞けず、申し訳なかったです。お世話いただいた国際交流課の皆さま、学生スタッフの皆さま、審査にあたっていただいた3人の皆さま、ありがとうございました。