学長・野風草だより

No.152

No.152 2011年10月3日(月)

東北のGINGAプロジェクト 報告会

8、9月の夏休みに岩手へボランティアにでかけた学生たちの活動報告会が10名の参加で開かれました。1人1人が、体験したことを報告し、客員教授の原田多美子先生がコメントして激励しました。

「この機会を逃したら、ボランティアをするチャンスがない」「何か活動したいと思っていた。いずれはレスキューの現場で活躍したい。」「大学生のうちしか出来ないと思ったので、参加した。」「惨状の現場を見たこと。生の声を聞いたこと。いずれも貴重な経験となった。」「帰ってきてからの今後、何が出来るのかを考えている。」などの感想を述べていました。皆さん御苦労さまでした。

以下は、その時に瓦礫から作ったキーホルダーの普及をしている2人の学生のコメントです。頑張ってください。

人とひと~心とこころの対話から

9月7日~9月13日の一週間、いわてGINGA-NETプロジェクトという岩手県立大学学生ボランティアセンターらが主催・運営するボランティア団体の第7期の一員として、岩手県上閉伊郡大槌町浪板という地区で活動してきました。
主な活動は、一つの地域の仮説住宅の中にある集合所を借りて、お話したり、ゲームをしたり、子供の相手をしたりといった、人と人の対話を主な主旨として仮説住宅に住んでいる方々と触れ合いました。ニュースでもよく見る復興への希望を持ち、前に進もうとしている方が大半で、話をしていると逆に勇気や元気をもらったりしました。その一方で、どん底に落ちろと言われたらすぐにでも落ち込むことはできると、お話を重ねるごとに震災当初の体験や、半年たった今の心の底からの叫びなどを話してもらいました。また、僕たちが訪ねていくと、突然、「ボランティアなんか帰れ」と、どこにもぶつけられない感情をコントロールできずにいる方もいました。
僕たちはそばにいて、ただ話を聞くだけしかできませんが、ただ話を聞いたり、話をしたりするといった、何気なく日常で繰り返されていることの大切さ。言葉にしたら簡単に聞こえてしまいますが、多くの大切なものを感じました。

その中でも、よくお話をしていただいた仮設住宅に住んでいる4人の子供を持つあるお母さんに、津波で流された瓦礫から作ったキーホルダーをもらいました。『町の中心部のほぼ全域を流され仕事がない中、被災された方が、自宅や自宅周辺の瓦礫を拾い集め、仮設住宅を中心にひとつひとつ手作りで作る魂の作品』
「ちょうど半年たったいま、東日本大震災を忘れかけている人に被災地の現状を伝えてほしい」と僕たちに深々とお辞儀をして微笑みながらこのキーホルダーをくれました。
そこで、少しでも多くの方に被災地のいまの現状を伝えることが、僕たちボランティアに参加させていただいた学生ができる一番簡単で、一番大切なことだと感じます。

経済学部3年 池田隼人
経営学部1年 絹田寛治