学長・野風草だより

No.164

No.164 2011年12月17日(土)

学生たちの研究力の発表の場 学生奨学論文

第24回の学生奨学論文の表彰式が開かれました。今年の応募は個人・共同で18件と、昨年の40件と比べて減ったのは、残念でした。本学では、ゼミのプレゼンテーションの研鑽の場であるZEMI-1グランプリとともに、学生の研究力の発表の場である奨学論文を大変重視しています。入選、佳作、努力賞の皆さま、おめでとうございました。よく頑張りましたね。今後とも、さらに研究に励んでいただきたいと思います。
審査にあたっていただいた教員の皆さま、ご苦労様でした。本日も4名の教員の方においでいただきました。ありがとうございます。以下は、審査委員長をしていただいた野村国彦先生の全体に対するコメントです。

本年度の応募論文には、経営戦略や私語をはじめとする身近な教育問題から教育格差、少子化問題、雇用問題、環境問題といった社会問題に取り組む経大生の問題意識の高さと実学的思考の特質が見られました。また計量的、理論的な分析が行われていたもの、手間暇をかけた丁寧な現地調査が行われていたものも見られました。全体として、論文作成にあたっては、参考文献やインターネットでの資料を活用、さらには現地調査し分析を加えて実証性を高めるなどの工夫が見られました。また審査委員から読んでいて面白い、内容に興味が惹かれるなどの高い評価と同時に、論文としては不十分に感じてしまうとの指摘がありました。論文における論の展開には、問題提起と結論への筋道が明確に示された上で、先行研究の検討、筆者の主張を支える客観的な指標や論理的な展開が不可欠です。また、図表や引用文献の活用でも改善の余地が多いと感じます。特に、先行研究の検討が不十分であると審査委員から多く指摘されました。今後も、テーマを掘り下げ、一つ一つの問題解決にむけて説得力ある論文を作り出していってほしいと願っています。